マンション売却を1時間で査定、2日で入金 AIで“高速不動産取引”が可能 … – ITmedia

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 Webを通じてわずか5つの情報を入力すれば、たった1時間で査定が完了。この査定額を最低買い取り額とし2日後には入金も可能。こんな高速不動産買い取りサービスが登場した。

 2018年1月に創業したスタートアップのすむたすは、不動産売買をテクノロジーの力を使って早くすることを目指し、「すむたす買取」のサービスを開始。7月のベータ版提供から、査定依頼は300億円規模に。売却の申し込みはすでに15件あり、実際に3件の買い取りを行った。


すむたすの角高広社長

 すむたす買取の特徴は、Webを通じて郵便番号、マンション名、広さ、間取り、部屋の階数という5つの情報を入力するだけで、マンションの買い取り額を表示することだ。しかもこの買い取り額は参考価格ではなく、実際にこの表示価格で買い取りを行う。

 「これまで不動産に関わっている中で、家を売りにくいという問題があることに気付いた。引っ越しや海外転勤などが決まり、家を売りたいと思っても、決まるのに半年から1年はかかってしまうのが普通。早く売りたいというニーズに応えたい」

 すむたすの角高広社長はそう話す。


この画面の情報だけで、買い取り価格を導き出す。参考値ではなく、実際に買い取る価格だ。現在、東京23区のマンションだけが対象となっている

 家を売る場合、通常は仲介会社を選ぶところから始める。複数の仲介会社に依頼し、話をして物件を見てもらい、販売金額を決めていく。仲介会社を決めて売り出しても、最初に決めた金額で売れるとは限らない。なかなか売れなければ、価格を下げて再び売りに出す。買いたいという人がいても、普通は物件を見てから購入を決める。そのため、週末などに家の中を買い手候補に案内する。しかも実際に購入が決まるのは10回に1回というのが普通だ。半年から1年かかってしまう理由は、こんな流れで販売が進むからだ。

 すむたす買取では、1時間程度で買い取り価格を提示することで、売却までの時間を大幅に削減することに成功した。裏側にあるのは、不動産データを元に機械学習によって価格を提示する仕組みだ。

 過去数十年分の取引データを元に、似た物件がいくらで取引されているかをチェックする取引事例比較法と、現在マーケットに出ている競合物件の情報の両方を使って価格を算出する。「機械学習で価格を出している。エリアごと、広さごとに異なる20程度のモデルを動かして、総合的に算出する」(角氏)


実際にあるマンションの情報を入力して、買い取り価格を調べてみた。実勢価格と比べるとたしかに安いが、ここから追加情報を入力することで買い取り価格が上がっていくという。

 買い取り価格提示後に、売り手はリフォーム履歴やペット飼育情報、設備などの詳細を入力できるようになっている。細かく入力すればするほど、買い取り価格は上昇していく。逆に入力しなくても買い取り価格が下がることはない。実際の買取の前には現地訪問もしているが、あくまで詳細情報が正しく入力されているかの調査であり、査定自体はWebに表示した時点で終わっている。

 わずかな情報から買い取り価格を算出するため、「100件に1〜2回はアルゴリズム上、逆ざやになってしまう可能性はあるが、そうなってしまっても数百万円程度。どんどん改善することでよくなっていく」(角氏)という。

 提示する買い取り価格は、実勢価格から10%〜20%低い。その差額が、すむたすの利益となるビジネスモデルだ。ただし、間に仲介会社を挟まないため、約6%の仲介手数料は必要ない。

 半年、1年かけて売却を進めれば、確かに市場価格で販売できる。しかし、多少割安になっても早く売却を決定したいというニーズは存在している。「離婚などで、お金は安くてもいいから早くしたいというニーズの方や、(次の投資があるので)早く売りたいという投資家のニーズもある。売却は、数ヶ月の間にかかるストレスがすごい。急いではいないが、楽に進めたくて申し込まれる方もいる」(角氏)

 入金は最短2日後なので、すむたす自体に現金がないと買い取れない。そのため、すむたすのサイトでは、手持ちの買い取り資金となる「買取り残高」自体も掲載している。これまで申し込みがあったが、買い取り資金がなくて買い取れなかった案件も数多いという。現在資金調達を進めるとともに、売却益以外の収益源の開拓も検討している。

 「不動産の取引には付帯サービスがいろいろ付いてくる。例えばローンサービスなどを提供することで利益を確保して、買い取り価格を上げていきたい」(角氏)




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