二重ディスプレイを搭載したWear OSスマートウォッチ「TicWatch Pro」 – ケータイ Watch

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 Apple Watchをはじめとするスマートウォッチは今ではさまざまなメーカーから多種多様な製品がリリースされています。独自のOSを搭載している端末も多いですが、Apple Watchの対抗馬と筆者が勝手に期待していたWear OS(旧称:Android Wear)は現状いったいどうなっているのだろうと思い、試してみたくなりました。

TicWatch pro。大きなウォッチフェイスが特徴です

 そんなわけで今回の「TicWatch pro(以下TicWatch)」は、バッテリーが30日間もつという触れ込みが気になったのと、3万円弱というお手頃な価格に惹かれて選出しました。一カ月くらい使用してみたのでご紹介させていただきます。

 TicWatchは中国Mobvoi社製のスマートウォッチで、OSには前述の通りWear OSを搭載しています。特徴は2重のディスプレイを搭載していることです。

色鮮やかな有機ELディスプレイ。どの角度からでもクッキリ見えます

昔ながらのデジタルウォッチさながらのFSTN液晶パネル。省電力モードではこの画面のみの表示になります

 本製品の売りである30日間バッテリーがもつ、というのはこの二重の液晶画面にタネがあります。上部のFSTN液晶パネルは透過式になっていて、普段は旧来のデジタルウォッチさながらな時計が常時表示されています。腕を傾けるなど動作を感知すると、その背後にある有機ELディスプレイのウォッチフェイスが表示されます。

 この二重表示状態が本来の使用スタイルですが、本体の設定を「省電力モード」にするとFSTN液晶パネルのみの表示になり、バッテリーが長持ちするようになるという仕組みです。しかし省電力モードだと、ウォッチフェイスに時間と歩数計しか表示されず、あまりスマートとは言えないウォッチになってしまうのが、筆者には若干肩すかしに感じました。

背面と充電器。背面には光学式の心拍計を備えます。充電器はシンプルですが磁石でカチッとはまるのでズレる心配がありません

 有機ELディスプレイは視認性も高く色鮮やかです。こちらを併用する本来のスタイルだと、実測でバッテリーの持ちは2日そこそこといったところでしょうか。とはいえ家に帰ってきたら時計を充電台の上に置けば良いだけなので、特に苦には感じませんでした。

iOS端末でも、App Storeからアプリ「Wear OS」をインストールすれば同期して使用できます

もちろんAndorid端末でも使用可能。連携の手順はiOSでもAndoridでも同じです

 ちなみに筆者はiPhoneを常用していますが、TicWatch(Wear OS)はiOS端末とも連携して使用できます。iOSでもAndroidでも、ストアからアプリ「Wear OS」をインストールした上で、アプリとTicWatchを連携させて使用を開始します。両方試してみたところ、Googleのアカウントの転送などがAndoird OSのほうが若干スムーズかな? という程度で、どちらのOSでも使用感はほとんど変わらないと思います。

アプリ一覧。いっぱいあるものの、インストールしても使えなかったものもいくつかありました

スマホの通知を受信できます。これは「Ingress」のポータルの通知(探したのですがWear OS上で動作するIngressは見つかりませんでした)

 Wear OS自体は、スマートウォッチというより「スマートフォンの機能がそのまま時計に入っている」というほうが近いと感じました。もちろんセットアップ時には別途スマートフォン端末が必要です。電話機能などを使う際にもスマホとの接続が必須ですが、時計本体にGoogle Playストアもアプリとして組み込まれているため、Wi-Fiと接続すればアプリのインストールや管理はWear OS単体から可能です。

 長々とした利用規約やプライバシーポリシーの確認までウォッチフェイス上から行うのには閉口しましたが、幸いTicWatchはフェイスの画面が大きめなのと、有機ELディスプレイの視認性が高いので、メールの文字や通知を読むのに苦はありません。

時計上に現れるキーボード。筆者には正確な入力はほぼ不可能でした……

Googleアシスタント画面。音声入力はかなり優秀だと感じました

 ただ文字入力までウォッチフェイス上から行うのにはさすがに無理があります。スマホ側でキーボードを表示して入力を転送することもできますが、この機能に対応していないアプリではウォッチ上に小さなキーボードが現れて入力を求められます。これが打ち間違うこと甚だしいので、アプリ名を入力して検索したい時は音声入力を使うのが便利です。認識性能は高く、喋った内容をそのまま文字化してくれました。

 Googleアシスタント機能でもこの認識性能は存分に生かされていて、アプリを呼び出しなどはほぼ、ファンクションボタンを押して「フィットネス」とか「天気」とか喋れば良いだけなのが便利です。

「Fit」アプリでのランニングの計測中。経過時間、距離、心拍数を表示します

FSTN液晶画面でもランニングの計測は可能。むしろこっちのほうが見やすかったりします

 筆者のスマートウォッチの主な利用目的であるランニングの計測についても充実していると感じました。Google Playストア経由でさまざまなフィットネスアプリをインストールすることもできますが、筆者はTicWatchの標準のアプリ「Fit」をオススメします。本アプリでランニングを計測すると、距離・タイム・ペースはもちろん、心拍数を元にした消費カロリーやステップの長さまで集計して、スマホアプリ「Mobvoi」上で転送したデータの詳細を確認できます。

 スマートウォッチでランニングを計測すると、距離が飛んだり心拍数が録れていないことがままあるのですが、TicWatchは心拍計とGPSの性能によるものなのか、計測結果が非常に細かく、何度使っても取り損じが全く無いのには感心しました。筆者はランニングでしか試していませんが、筋力トレーニングやサイクリングなど、ランニング以外にもさまざまな運動を計測できます。

純正アプリ「Mobvoi」で閲覧できるランニング計測結果。とても細かい計測結果を得られます

 最後に少し難点を言うと、TicWatchがどうこうというより、Wear OSの微妙な「こなれていない感じ」が気になりました。具体的に表現しにくいのですが、アプリごとに操作の挙動が異なっていたり、「タップして〇〇」と指示が出ることが多いわりにタップしても何も起こらなかったり、アプリを初起動するごとに個別にセキュリティの承認を求められたり、そもそもアプリを探しにくかったりなど、微妙な引っかかりを感じることが多いように思います。

 このあたりはTicWatchのせいばかりではありませんし、Wear OSのアップデートによって次第に洗練されていくはずなので、今後に期待したいところです。



製品名 購入場所 価格
TicWatch Pro Amazon 2万9499円(税込)



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