リフォーム1週間で液状化被災 途方に暮れる – 毎日新聞

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ひび割れした自宅敷地内の様子を見る菊地道隆さん。付近の住宅も大きく傾いていた=札幌市清田区で2018年9月18日、竹内幹撮影



 北海道胆振(いぶり)地方を震源とする6日の最大震度7の地震で、札幌市清田区里塚の住宅地では液状化が原因とみられる大規模な陥没と土砂流出が起きた。自宅が傾き敷地に大きなひび割れが入った菊地道隆さん(66)は、地震の1週間前に家のリフォームが完了したばかりだった。家はどうなるのか、この先どこに住めば良いのか。途方に暮れる日々を過ごしている。

 菊地さん夫妻は中古住宅を購入し、約20年前から住み始めた。最近、両膝や腰に不調を抱える妻登志子さん(66)のため、約670万円かけて家をバリアフリー化して水回りも一新。できあがったのは8月30日だった。

 リフレッシュされた我が家。壁紙を張り替えたところに時計を掛けるくぎを打つかどうかで、登志子さんと議論したが「それも、こうなってしまっては……」。壁は幾筋も亀裂が入りゆがみ、たばこの煙で汚さないよう、登志子さんとかわした「室内では禁煙」の約束も、今はむなしい。

 地震の起きた9月6日未明は近くのタクシー会社の営業所で配車の仕事中だった。経験の無い強い揺れ。すぐに登志子さんに電話をかけたがつながらない。車で駆けつけると、家は少し傾き玄関の扉が開かなかった。庭から寝室の窓をたたき、寝ていた登志子さんを起こし、開けられた和室の窓から脱出させ、避難した。家具などに大きな影響はなく、冷蔵庫の上に置いていた目覚まし時計だけが床に転がっていた。

 ところが、昼ごろに戻ると、家は東側に向かって大きく傾き、庭には亀裂が走っていた。その後も傾きは増し、窓や戸も動かなくなる。床と壁の間には隙間(すきま)が開き、地割れで床下の基礎ものぞいている。玄関には市の応急危険度判定で「危険」を示す赤い紙が張られた。

 建て直さなければ住むのは無理と思っている。被災者向けに提供される公営住宅はエレベーターのない4、5階ばかり。登志子さんは足腰が悪いが、障害者手帳はなく、低層階の希望は通らない。

 市によると、一帯で応急危険度を調べた213戸中55戸が「危険」と判定された。市は13日に開いた地域住民向け説明会で、原因を特定するためのボーリング調査や有識者会議に約3カ月かかると説明し、復旧の見通しは立たない。菊地さんは「あと1カ月で雪が降る。行政は早く住む場所を確保し、地域をどう復旧するかを示してほしい」といら立ちを隠さなかった。【三股智子、土谷純一】






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