国産高級車の代名詞「クラウン」史上もっとも売れたのは何代目? – ニコニコニュース

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 クラウンが大好きな腕時計投資斉藤由貴生です。

 新しいクラウンが登場しましたが、私は古いクラウンも大好きです。新クラウンはとても魅的だと思うのですが、過去クラウンを見るとより一層クラウンの面さを感じることができるかもしれません。

 クラウンに限らず、世の中では「新しいモノ」に注することが多いですが、インターネット過去アーカイブを見ることができる今の時代、昔のモノに注することで「一番良かった時代」を知ることもできるかもしれません。

 ということで今回は、歴代クラウン史上もっとも売れた「8代130系)」を紹介したいと思います。

◆史上もっとも売れた8代クラウンを徹底解剖

 1987年に登場した8代クラウンは、3ナンバーが贅沢品だった最後の時代のクラウン。前期と後期では3ナンバーグレード展開が違うという特徴があります。8代以前のクラウンにおいて、3ナンバーは最高グレードを意味する存在で、他のクラウンとは異なりバンパーが長いという特徴がありました。これはクラウンに限らず、この時代は高級でも5ナンバーサイズに収めるのが普通だったため、そのような傾向だったといえます。

 8代クラウンではそういった3ナンバーをさらに進化させ、それまでバンパーのみにととどまっていた差をボディにまで発展させ、3ナンバー専用の「ワイドボデー」としたのです。これは、前期では3リッターにのみ採用されていたのですが、税制が変更された時代の後期では、2リッターなどにもワイドボデー版が存在しています。

 8代クラウンラインナップは、ハードトップセダンがあり、それぞれ5ナンバーと3ナンバーが存在。ちなみに個人向けはハードトップハイヤーやタクシーパトカーセダンといった棲み分けがあった傾向です。

◆当時はしかった純正カーナビを搭載

 8代クラウンの面さは、一見余計に見える装備が多々存在するという点です。

 例えば、後席の後ろには冷蔵庫があり、後席専用のエアコンも存在。後席用のエアコンをオンにするとコンプレッサーが回りだすのですが、このような仕掛けは間が広いミニバンではよく見かけるものの、セダンでは稀といえます。

 上級種になると後席が電動リクライニングするのですが、低グレードでもリクライニング機かれておらず、なんと手動で動く仕掛けが用意されているのです。後席リクライニングは日本人にとってはしくない機ですが、ヨーロッパ車ではロールスロイスロング版といえども80年代にはなかった装備です。

 そして、このクラウンが最も先進的だった点といえば、純正カーナビという存在。現在のような形のカーナビとしては、このクラウン世界初だと思います。ただこれは、オプション設定だったため、全ての個体についているわけではありません。ちなみに、5ナンバーハードトップにもオプション設定されていました。

◆高級セダンなのにラダーフレームを採用

 8代クラウン体は、ラダーフレームとなっています。フレーム構造は悪路を突破する四輪駆動に採用されることが多く、80年代当時でもセダンへの採用は少数でした。ただ、これがもたらす乗り心地の良さは格別で、氷の上を滑るような心地よさがあるのです。これは、私が以前乗っていたロールスロイスのSZ系と似ていると思います。

駄にだけど木の設定がない

 この世代のクラウンは「駄に」と言われるぐらい、な印が強いかと思います。それは1世代前の7代クラウンも同様で、内装が「地方のスナック」などと揶揄されることもあるぐらいです。

 しかし、この7代と8代だという印の一方で、高級によくあるアイテムがないのです。そのアイテムとは「木ネル(木調含む)」なのですが、ダッシュボードにもドアにも一切ありません。

 6代にも、9代にも木(木調)パネルが存在していたため、このクラウンにはあえて採用されなかったのでしょう。7代と8代は同じ開発責任者だったため、おそらくその方のこだわりだったのだと思います。ちなみに木を使わない高級は、日産インフィニティQ45が他に存在しますが、このクラウンはそれに先駆けています。

◆8代クラウンは今でも普段使いできるのか?

 そろそろクラシックカーとなりつつあるこの8代ですが、走行性は意外と不足ありません。一般を走る分にはとても快適に走り、カーブも下手なミニバンより良く曲がるのではと思うこともあります。ただ、そのハンドリングは独特で、古さを感じるのは確か。セカンドカーとしてなら不満がなくても、普段使いには、今どきのクルマと大きな差を感じるといえます。

 そんな、このクラウンの最もな短所といえば、安全性です。この時代の日本では安全性が重視されておらず、このクラウンの安全性にも疑問があるといえます。エアバッグは後期の一部上級グレードを除き装備されていませんし、ボディ側面もペラペラに感じます。また、ABSすらオプション設定であり、なにかと安全への関心が薄いクルマといえます。特に、助手席の足元には物入れがあるのですが、それが万が一衝突した際には、スネに直撃しそうな位置にあるのが気になります。

◆8代クラウン中古の事情

 8代クラウンは、5年ほど前まで、ワンオーナーの程度の良い個体がゴロゴロしており、それらは総額30万円程度で購入可でした。しかしそんな8代クラウンも、最近数が減り、売り値も高くなっているなど、以前とは様子が変わりつつある状況です。

 独特の世界観があり、作りがよく、クラシックカーとなりつつあるこのクラウン。今においてもそこまで故障しなく、普通に乗れてしまうため、とても魅的なクルマだと思います。ですが、やはりなにかと「古さ」を感じるため、今において普段遣いの1台としては、これを選ぶ理由は強くないといえます。ただ、セカンドカーとしては最高で、独特な世界観を安く味わう事ができると思います。

 このクラウンは、世界中探しても同じ匂いのするクルマを見つけられないほど独特で、このような個性は今後世界中の自動車コレクターから暑い視線を浴びるのではないでしょうか。

 そういう意味では、まだ現実的な価格で購入可である今、セカンドカーとして楽しむのに良い1台といえるかと思います。

斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある



クラウンらしいクラウンといえば。この8代目。5ナンバーでこのデザインを実現している。グリルインフォグは先代から特徴の一つとなっている



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