岩手)リアス海岸で多彩な経験 田野畑でサッパ船運航 – 朝日新聞社

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 岩手県田野畑村机浜(つくえはま)のお盆恒例イベント「夏の番屋・サッパ船まつり」が11日から始まる。震災の津波で番屋と船を失いながら復活したものの、2年前の台風10号の影響もあって利用者の減少が続く。滞在型観光をめざす看板事業として体験メニューを充実させた。

 主催するのはNPO法人体験村・たのはたネットワーク(楠田拓郎理事長)。15日までの期間中、1日5回のサッパ船を定期運航する。2007年から始まり、震災の年を除いて続いている。村内には震災後、海開きできる海水浴場がなくなったが、今年は机浜が臨時にオープンし、16日まで楽しめる。11日には村などが主催する「番屋Fes」も開かれる。

 体験村がNPO法人の認定を受けたのは08年1月。前身の体験村・たのはた推進協議会を引き継ぎ、「通過型観光」から「滞在型観光」への転換をめざした。しかし3年後に震災が発生。主力のサッパ船は8隻のうち6隻が流失し、25の番屋はすべて流された。

 「もう仕事なんてできない」と思ったという楠田理事長。そんな中、船長らが下北半島で中古船を購入し震災からわずか4カ月後には運航を再開した。番屋群も全国からの支援を受け15年に震災前とほぼ変わらない状態に復活させた。

 13年4月にNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の放送が始まると、年間利用者は過去最高の1万3千人を超えたが、ブームが去ると減少。台風10号で岩泉町の観光地龍泉洞が閉鎖され打撃を受けた。昨年度は夏の天候不順もあって利用者は約3500人とピークの4分の1まで減った。

 現在、地域住民による大津波語り部や、地元の海産物を自分で料理する体験、北山崎園地内のトレッキングガイドなどの多彩なメニューをそろえる。教育旅行の受け入れにも力を入れ、民泊を受け入れる家庭も100世帯を超えた。

 楠田理事長は「情報発信を強め、外国人旅行客の受け入れ態勢も整えたい。地元の自然や文化を知ってもらう体験型観光を生かし、観光客と住民の交流を深めていきたい」と話している。

 サッパ船は小学生以下は期間後の31日まで無料。ホヤむきや塩づくり体験のほか、旬の地魚を使った番屋定食も提供する。まつりの問い合わせは体験村(0194・37・1211)へ。(大久保泰)





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