炎天下の中、クルマのFガラスが割れた? 小キズ放置が危険な理由 – carview!

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■フロントガラスの小傷は「温度差」や「振動」で突然に全面割れも

 フロントガラスへの飛び石でガラス面に傷がついたり、小さな亀裂が入ったり…という経験を持っている人は少なくないと思います。とくに高速道路走行中には、前の車のタイヤがはねた小石などがスゴイ勢いでフロントガラスやボンネット周りに飛んでくるので、ガラス面が削れたり、ヒビが入ったりということもあります。ただキズが小さいからと油断していると、ある日突然、大変なことになる場合があります。

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 飛び石などでフロントガラスに傷がついていることを発見したら、一刻も早く修理することをおすすめします。筆者(加藤久美子)の知人は、フロントガラスのキズに気づいていたものの、6-7ミリの小さなサイズで、前が見えにくいなどなかったことから放っておいたそうです。しかし真夏のある日、屋外の駐車場に数時間停車して戻ってくると、フロントガラスの隅々までヒビが入っていたそうです。

 当然、そのまま乗って帰ることもできず、自動車ガラスの修理屋さんを呼ぶと、「直前までエアコンで冷えていたガラスが、いきなり炎天下で熱せられ、その温度差が小さなヒビの亀裂を広げたようですね」と言われたそうです。

 また、温度差だけではなく走行中の振動によっても一気に亀裂が広がることもあります。クルマは走行中、様々な振動やゆがみが出ます。それによっても小さなキズが大きな亀裂になることも多いです。視界を遮るような亀裂などになってしまうと、重大な事故を誘発することにもなりかねませんので、小キズだからと放置せず、早いうちに対処することが必要です。

■フロントガラスのヒビ、車検パスの条件はサイズではない?

 フロントガラスにヒビがあると車検に通らない…とはよく聞く話ですが、実際にはヒビの大きさやフロントガラスのどの位置にヒビがあるか等で、判断基準が変わってきます。フロントガラスに関わる保安基準は、以下の内容が重要となります。

(1)損傷した場合にも運転者の視野が確保できる(2)容易に貫通されないものである(3)透明で運転者の視野を妨げるようなひずみのないものである

 この3つの条件を総合すると、「(ガラスが損傷していても)運転者の視野を妨げることなく、またガラスを貫通するような傷ではない」状態なら車検パスということになりそうです。具体的にはどのようなキズだとNGなのでしょうか? 車検予備検査場のスタッフに聞いてみました。

「フロントガラスの傷は、ケースバイケースで、車検場それぞれの判断になることが多いです。また、同じ車検場でも検査員によって判断が異なる場合も多々あります。午前の車検ではOKだったのに、午後の再受検ではNGになった、ということも。これは飛び石によるキズに限ったことではないです」(横浜陸事近くの予備検査場スタッフ)

■キズやヒビがフロントガラスのどこについているか?

 最も大事なことは、「傷の場所が運転者の視野を妨げない範囲」ということです。ちなみに、少し話がそれますがフロントガラスには車検ステッカーや、ETCのアンテナ、室内用ドラレコ、ルームミラーなどを貼り付けて良い場所が決められています。これが、「フロントガラスの上から20%以内の範囲、下から150mm以内」の範囲ですから、このエリアは「運転者の視界を妨げない場所」と判断されていることになります。つまり、フロントガラスの傷がもしこの範囲内であれば、まず問題ないと思ってよいでしょう。

 また、キズや小さな亀裂(10ミリ以下)があっても、助手席側なら「運転者の視界を妨げない」との解釈で、キズのある状態でも車検をパスすることも少なくないようです。反対に運転席側であれば、亀裂まではいかずとも、ガラス面に5mm程度の損傷があるだけで、車検にパスできないことがほとんどとなります。

 いずれにしても前述のとおり、保安基準に傷の大きさや場所が明確に規定されていないので、車検場の検査員がどう判断するか? に関わってきます。助手席側のガラスの傷も検査員によってはNGとなる場合もあるかもしれません。

■できるだけ早く修理に出すか、自力で補修も可能

 フロントガラスのヒビは、自動車販売ディーラーや修理工場に出す以外に、自力でリペアキットなどを用いて修理することも可能です。リペアキットは補修液(可視光硬化型レジン等使用)を使って意外と簡単に簡易補修できます。

 この場合も、傷に汚れが溜まったり、傷が広がってしまったりということも考えられるので、できるだけ早くリペアするのがおすすめです。もし、亀裂がどんどん広がってしまうと、補修は不可能でフロントガラス交換になってしまいます。その場合の費用は10数万円とかなり高額になってしまうことになります。すぐに補修ができない場合は傷の上から透明のテープなどをしっかり貼って水分や汚れが入らないよう気を付けておくと良いでしょう。

 ちなみに、飛び石などで傷ついたフロントガラスの交換には車両保険を使うことができます。ですが、2013年9月までは飛来物との衝突などと同様、「運転者に非がない不可抗力の事故」であるため、車両保険を使っても等級ダウンしない事故でしたが、以降は1等級ダウンの事故として扱われることになりました。飛び石で傷が付いたら、取り返しのつかない事態になる前に、できるだけ早く補修しましょう。





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