パーツ交換で5年前のノートPCを生まれ変わらせる – PC Watch

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 だれだって長年使っているPCには不満があるはず。でも、PCはそんなに安い買い物じゃありません。この企画では長年連れ添った愛機を少ない投資で生まれ変わらせる改造法を紹介します。

 PCは自作機であれ、大手メーカーのノートPCであれ、たくさんの汎用パーツの組み合わせでできています。汎用だけに、同じ規格のもっと高性能なパーツに交換することができる可能性があります。今使っているPCの不満の原因がどのパーツにあるのか、それはどんなパーツに交換できるのか、どうやって交換するのかを理解すれば、お手元の愛機の強化、延命は意外と簡単。速くなるし、お金は浮くし、パーツ選びは楽しいし、よいことずくめ。PCのフタを開けたことがないあなたも、ぜひ挑戦してみてください。(TEXT:芹澤正芳)

【注意】PCのケースを開けたり、パーツの交換、増設を行なったりすると、メーカー保証がなくなる場合があります。また、改造によっていかなる問題が発生しても、PCメーカー、パーツメーカーならびに編集部は責任を負いません。ご了承の上、改造作業を行なってください。

【お詫びと訂正】本稿初出時、記事タイトルに無線LAN強化という文言が含まれておりましたが、この記事では解説しておりませんでした。DOS/V POWER REPORT 7月号にて解説しています。

5年前のスタンダードノートPCを強化

 今回パーツ交換の例として取り上げるのは筆者所有のThinkPad Edge E130。CPUにIntel Core i3-3227Uを搭載した5年前のごく一般的なノートPCだ。本機に限らず5年前のPCと言えば標準のOSはWindows 7の時代だが、Windows 10への無料アップグレード期間を利用してOSを更新し、今でも現役で使っている人も多いだろう。その一方で、Windowsやアプリの起動時間、無線LANの速度などに不満を持っているケースもあるハズ。拡張する余地が少ないノートPCではあるが、うまくパーツを交換、追加すれば、快適度は大幅にアップする。買い換えを検討する前に、まずはアップグレードを考えてみてはどうだろうか。

5年前のスタンダードノート

ThinkPad Edge E130のスペック
CPU:Intel Core i3-3227U(1.9GHz)
マザーボード:Intel HM77チップセット搭載
メモリ:PC3-12800 DDR3 SO-DIMM 4GB×1
ビデオカード:CPU内蔵(Intel HD Graphics 4000)
HDD:東芝 MQ01ABF032(Serial ATA 3.0、320GB)
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
ディスプレイ:11.6型(1,366×768ドット)

ここが不満

  • 大きなファイルを開くのに時間がかかる
  • OSやアプリの起動が遅い
  • 無線LANが遅い
【表1】ThinkPad Edge E130搭載パーツと現在のスタンダードとの比較
CPU
搭載パーツ「Core i3-3227U」 現在のスタンダード「Core i7-8550U」
Ivy Bridge世代のモバイルCPU。TDPは17Wだ。2コア4スレッド対応でクロックは1.9GHzと控えめだが、OfficeやWebブラウザ程度の処理ならまだまだ現役。 ハイエンドノートではKaby Lake RefreshのCore i7が主力。4コア8スレッドだ。
メモリ
搭載パーツ「PC3-12800 DDR3 SO-DIMM 4GB×1」 現在のスタンダード「PC4-19200 DDR4 SO-DIMM 4GB×2」
Ivy Bridge世代なのでメモリはまだDDR3時代。Core i3-3227UはDDR3-1600(PC3-12800)までの対応だ。このノートPCでは最大8GBの搭載が可能。 規格はDDR4で8GB搭載が主流だ。なお、4GB×2枚のほか8GBが1枚という製品も多い。
HDD
搭載パーツ「MQ01ABF032」 現在のスタンダード「240〜500GBのSSD」
容量が320GBの2.5インチHDD。2013年のノートPCではコストと容量の問題から、SSDではなくHDDを搭載するケースが多かった。SSDとは5倍近いデータ転送速度差がある。 まだまだHDD搭載のノートPCも多いが、ハイエンドでは240GBから500GBのSSDを搭載することが増えている。
【表2】ベンチマーク性能
ベースPC(2013年) Core i7-7500Uマシン(2017年)
PCMark 10−Express 1,751 3,940
CINEBENCH R15 CPU 155 336
CINEBENCH R15 CPU(シングルコア) 56 121

HDD→SSD換装

 ThinkPad Edge E130は、コストパフォーマンスを重視したモデルということもあり、HDDが採用されている。HDD最大のウイークポイントはデータ転送速度の遅さだ。2.5インチHDDではよくてシーケンシャルリードは100MB/s程度。2.5インチのSSDでは500MB/s以上が当たり前なので、その差は歴然。ただ、ノートPCの場合、2.5インチベイは1基しかないのが基本。SSDへの乗り換えを考えた場合、SSDは一度外付け化してHDDのデータをクローニング。そして、HDDとSSDを交換という手順になる。ちなみに、クローニングにはSSDの容量が、もとになるHDDの使用量より多い必要がある。今回はHDDが320GBと少なめなので500GBクラスのSSDがあれば余裕だ。

高耐久の最新2.5インチSSD

Samsung Electronics
SSD 860 EVO MZ-76E500B/IT
実売価格:16,000円前後
Samsungの最新Serial ATA SSD。64層のTLC V-NANDを採用し、500GBでTBWが300TBという驚異的な耐久性を実現している

工具不要の2.5インチケース

玄人志向
GW2.5FST-SU3.1
実売価格:2,500円前後
2.5インチのSSDやHDDを外付け化できるケース。USB 3.1接続とSSDの速度も活かせる。工具不要でSSDやHDDを組み込めるの便利だ

mSATA SSDも取り付け可能

ストレージを2台体制にできる

本機はmSATAスロットも用意されている。SSDの速度とHDDの大容量の両方を活用することも可能。ストレージ容量にこだわるなら、この選択肢もアリだ

 ThinkPad Edge E130にはmSATAスロットも搭載されている。現在はmSATA対応のSSDは市場での流通量が少なく、価格も高めではあるため、今回のアップグレードに使用するのは見送っている。しかし、速度の速いmSATA SSDと大容量のHDDを組み合わせて、さらに快適な環境の構築を目指せるのも本機の魅力と言えるだろう。ノートPCのふたを開けてmSATAスロットがあればチャンスだ。

【改善】SSDで速度大幅アップ

 HDDからSSDへとストレージを換装した。ここではその効果についてテストしている。その効果は一目瞭然だ。Windows 10の起動時間は大幅に短縮され、シーケンシャルリード/ライトにおけるデータ転送速度も5倍以上となった。数値としては掲載していないが、4KiB(Q8T8)のランダムアクセスリードだけ見れば、400倍以上もSSDのほうが高速だ。このほか、Acrobat Reader DCの起動時間もチェックしてみたが、HDDの約8.4秒に対して、SSDは約2.1秒と大きく向上している。Webブラウザの起動だったり、ファイルのコピーだったりとごく一般的な作業でもHDDとSSDでは差がハッキリと分かる。アップグレードの予算が限られているなら、まずはHDDからSSDへの換装に挑戦するのが一番よいだろう。

 DOS/V POWER REPORT 7月号の特集は「パーツ交換でPCをもう3年使う~メーカー製PCも自作PCもめんどう見ます~」。この特集では、3年前、5年前の古いPCのパーツを交換することで、より長く使い続けるテクニックについて解説します。CPU交換、メモリ増設、ビデオカード増設、HDD→SSD換装といったパーツのカテゴリごとに交換に必要な知識から、交換用にオススメのパーツまで紹介し、スタンダードノート、ゲーミングノート、ゲーミングデスクトップ、スリムデスクトップ、Sandy Bridge自作機、AMD FX自作機のアップグレード実例を詳しくお見せします。自作PC、メーカー製PCを問わずに使えるテクニックを満載した本特集をぜひご覧ください。





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