「押し買い」千葉県内も横行 相談5年で10倍、6割高齢者 強い口調や態度に注意 「自宅訪問→貴金属買いたたき→連絡取れず」 – 千葉日報

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 「不用品買い取りますよ」と自宅を訪問した買取業者が、貴金属などを強引に買いたたく「押し買い」。千葉県消費者センターへの相談件数は2013年度から急激に増加し、同センターは「業者のペースに乗らず冷静に考えて」と呼び掛けるが被害は減らない。狙われるのは60代以上が多く、全体の6割前後に上る。買取業者は強い口調や態度で脅すかのように売却を迫り、なかなか帰らない業者に根負けして望まないまま貴金属を手放すケースもあり、トラブルになっている。

 今年2月、県内に住む50代の女性宅に突然、買取業者が訪れた。「何か買い取らせてください」。業者はアクセサリーなどを見せては、「近所の人はこんなものを売ってくれましたよ」と紹介。貴金属を買い取りたいと申し出た。

 女性がアクセサリーを持ち出すと、業者は「偽物」と「本物」に仕分けし、「偽物」と勝手に認定したアクセサリーを1万数千円で買いたたいた。業者が去った後、女性は「やっぱり返品してほしい」と思い直し、同センターに助けを求めた。

 認知症の母親が被害に遭うことも。今年1月、母親が「雑貨1点」と記された書類を持っているのを家族が見つけた。買取業者に何を持っていかれたかは分からなかった。家族が業者に電話をかけてもつながらず、同センターに相談した。

 こうした「押し買い」による被害を裏付けるように、同センターへの訪問購入に関する相談件数は12年度の39件から、13年度は約10倍の386件に急増。その後も300件超で高止まりし、17年度(暫定値)は342件だった。

 相談者のうち、60代以上が占める割合は6割前後。高齢者が狙われる状況が浮かび上がる。自宅にいることが多いため、被害に遭いやすいとみられる。

 また、買取業者の手口も巧妙で、訪問を申し込む電話は女性の声で安心させておきながら、実際に訪れるのは男性。強い口調や態度で脅され安く売却してしまうケースや、長時間居座る業者に根負けし、望まないまま仕方なく手放してしまうケースもあるという。

 押し買いを問題視した県は13~17年度、契約書類に物品名を明記しなかったり、電話やメールの連絡をせずに訪問したりなど、特定商取引法に基づき22業者に行政指導を行っている。それでも「押し買い」の対処法を知らずトラブルになる人が後を絶たない。

 同センターは対処法として書面を必ず受け取って契約内容を確認するよう呼び掛け。クーリング・オフの期間中でも物品が転売などで処分されることがあるため、8日間手元に置いてから売却することなどを紹介している。

 同センターは「買取業者のペースに乗らず冷静に対処してほしい。心配ならばクーリング・オフ期間を過ぎてから引き渡すなど対策を講じて」と大切な財産を守るよう呼び掛けている。

◇訪問購入 消費者宅を訪問して事業者が不用品などを買い取る取引。国民生活センターによると、特定商取引法に基づく訪問購入のルールとして突然の訪問や事前に消費者が買い取りを依頼した物品以外の勧誘を禁止。また、契約時には事業者の連絡先、物品の種類や特徴、購入価格、クーリング・オフに関する事項などについて記載された書面の交付が義務づけられている。書面を受け取ってから8日間は無条件で契約を解除でき、期間中は物品の引き渡しを拒むことが可能。





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