県内最大のジビエ処理場 宇佐市院内町にオープン 食用不可はサファリが買い取り [大分県] – 西日本新聞

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 宇佐市の食肉処理卸業「サンセイ」が運営する県内最大規模となる野生鳥獣肉(ジビエ)処理場「宇佐ジビエファクトリー」が3月28日、同市院内町にオープンした。食肉に適さないジビエは、九州自然動物公園アフリカンサファリ(同市安心院町)が買い取り、動物のえさにする計画で「ジビエ版地産地消」を目指す。同社は「駆除したシカやイノシシが放置され里山が荒れるのを防ぎ、人と野生動物が共生するモデルケースにしたい」と意気込む。

 県によると、シカとイノシシは年間計7万頭が駆除されており、北海道に次ぎ全国2位。ただジビエとして利用されているのは全体の3%足らず。担い手である猟友会員が高齢化し、処理場まで移送するのが難しく、現場で埋めたり、放置したりするケースも多いという。山末成司社長(44)は「放置された死骸がイノシシなどのえさになり逆効果。山が荒れる原因になる。ジビエとして消費することで美しい里山を取り戻したい」と話す。

 ただジビエは毎日決まった量の入荷が見込めず、品質にもばらつきが多い。このため同社は今回、牛や豚、鶏の食肉処理場をファクトリーに集約し、処理場の安定経営を図る。

 鉄骨平屋の処理場は約220平方メートル、総工費は約6800万円で、ジビエ専用の滅菌装置も備える。ジビエだけで年間約千頭の処理を目指す。食肉としての基準を満たさないジビエは同動物公園が買い取る。月1トン程度の出荷を見込んでいる。

 約100頭のライオンを飼育する同動物公園は今まで、九州各地からの獣肉の買い取り要請を断ってきた。「人間が食べられないものは動物も食べない。地域貢献と、食肉処理に携わるサンセイの高い品質管理能力を信頼した」と話す。

 同社も、ジビエに適さないものは引き取らない方針。一方で、高品質なジビエを毎回搬入する優良なハンターには買い取り単価を上げるなどして、猟友会側にも意識改革を迫る。

 山末社長は「きちんと品質管理されたジビエはおいしいことを知ってもらいたい。適正価格で消費されることでハンターも潤い、里山の循環と保全にもつながる」と意義を語る。同社は今後、北九州市をはじめ、関西・関東の高級飲食店にジビエを卸していく予定という。

=2018/04/05付 西日本新聞朝刊=





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