末井昭×峯田和伸×村井守が語る人生のあれこれ「いつまでたっても人はそんなに変わらない」 – ニコニコニュース

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『写真時代』『NEW self』など、数々の雑誌を世に送り出した“伝説の編集者”末井昭の自伝的エッセイを映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』が3月17日から公開。

本作で主人公・末井昭の親友・近松を演じた銀杏BOYZの峯田和伸が、元バンド仲間であり、親友でもある村井守とともに登場! 前編に続き、原作者の末井昭と人生のあれこれを語り合う!

■表向きは違っても、中身はほとんど同じ

―皆さん、年を重ねるごとに紆余(うよ)曲折を経て今に至っていると思います。末井さんは工場勤務からデザイン会社に転職された後、イラストレーターを経て、編集者として数々の雑誌を立ち上げてきました。峯田さんもGOING STEADY解散後に銀杏BOYZを結成し、メンバーが脱退してからもバンドを続けていて、現在は俳優としても活躍されています。村井さんも銀杏BOYZ脱退後、テレビというまったく新しい世界に飛び込まれて。そういった転機に、皆さんはどう向き合ってきたんでしょうか?

村井 いやあ、俺はないかな。そんな深く考えてないですよ。

峯田 あんたね、もうちょっと考えようとかないの?

村井 そんな気の利いたこと言えないっすよ。

末井 村井君らしいなあ(笑)。

―末井さんはいかがですか?

村井 デザインとかはずっと興味あったんですか?

末井 デザインはね、知りませんでした。僕、マンガ家になりたかったんです。でも、それじゃ飯食えないって子供ながらに思って。工場を辞めてから、デザイン学校に入ったんです。横尾(忠則)さんに憧れてね。あの当時、デザインっていうのがなんか今のロックみたいな感じでしたね。

でも当時入った会社では中古車展示場の看板とかそういうのをやらされるんです。そこで、ま、自分のやりたいこととのギャップがもちろんあるわけですよ。その後、雑誌を始めてからはそれが自分の表現みたいに思ってきましたね。少人数で作ってるんで、これは俺の本だって感覚がすごくあった。

―ただ、その雑誌も警察から注意を受けて廃刊に追い込まれたりしましたよね?

末井 結局、変わらざるをえないんですよ。

―また新しいものを始めるのは大変じゃないですか?

末井 でも同じようなもんなんですよ。今考えれば、『NEW self』『ウイークエンドスーパー』『写真時代』って。どれも荒木(経惟[のぶよし])さんが連載してるし。だから、表向きにカバーだけは違うものになってますけど、中身はほとんど同じ。結局そのときそのときで変わってるように見えて、僕がやってること、やりたいことっていっつも同じなんですよね、たぶん。

■峯田和伸は74歳まで歌い続ける

―峯田さんはいかがですか?

峯田 僕もあまり変わりたいとか思ったことないかもしれないですね。ただ、状況によってメンバーが抜けたり、変わらざるをえなくなったりするだけで。歌ったり、役者やったり、確かにやることは変わるけど、自分の中では一緒というか。

―末井さんと近いですね。

峯田 もともと音楽を始めたのも作った曲を村井君がいいねって言ってくれたから調子に乗ってやったことだし、そっから辞めんのがめんどくさくなっちゃって続けてるだけで。30歳だからこう変わんなきゃとか、40歳だからこう歌わなきゃとかっていうのはないんですよね。

なんというか、周りからの「これやったらどう?」って誘いに乗せられて、それが新しいことにつながったりはしてると思いますけど。基本的に昔と変わんないのは、何もやりたくないってことですね。何もやりたくない。

村井 何もやりたくないよね。

峯田 やりたくないです。

村井 うわー、わかるわあ。

峯田 ……たぶん、村井君の「何もやりたくない」っていうのとは違うと思いますけど。

村井 俺はほんとに何もやりたくないなあ。

末井 どういうことなの? 何もやりたくないって。

村井 家で一日中横になりながらレコード聴いたりとか。

末井 僕らの世代ってそういう人いるんだけど、もうほんとに楽しそうじゃないよ。

峯田 僕もやりたいことをやってるっていう感じではないんですよね。それよりもなんか、やらなくちゃいけないことをやってる気がするんですけど。

村井 自分から率先してこれがやりたいとかはないよね。やんなきゃなとは思うけど。

峯田 結婚もしたじゃん。

村井 しましたよ。バツイチだけど。25歳で初めて女のコと付き合って、13年も一緒にいて結婚して、別れて。今はテレビの仕事をして。でも、あんまり変化って意識はないですね。

峯田 でもバンドとはまったく違う世界じゃん、テレビ。けっこうな決断じゃないですか。

村井 それはでもほんと変な話だけど、ちょっと思いつきみたいなところもあるんですよね。バンドやってる人って小学校の頃から楽器やってたりとかあるじゃないですか。僕まったくなかったんで。自分もちょっとできんじゃねえかって思って18歳のときにドラム練習しだして。思いつきっていうと軽いですけど。確かに環境は違うんだけど、ずっと同じ感覚というか。

峯田 でも意外だったなテレビ。

村井 俺も意外だったもん。でも中学、高校の友達からするとバンドやってたのも意外でしたからね。「おまえ、そんな音楽聴いてなかったじゃん!」って言われて。

末井 周りの人はわからないもんね、人が何を考えているか。

村井 強いて言えば、いろんな人に会いたいですかね。今年に入って僕、占いができるって方に手相を見てもらったんですよ。そしたら、2020年までが人生のピークって言われて。今年はいろんな人に会ったほうがいいらしいんですよ。

峯田 そういえば、僕もこの間、ゲッターズ(飯田)さんに手相を見てもらったんですけど、「74歳までピーク」って言われました。

一同 (爆笑)

村井 長くない? 長くない?

峯田 40歳からずっとピークらしくて。見たことないって。

末井 でも、つまんないと思うよ。もう少しいろいろあったほうが。

峯田 ねえ、ですよね。

末井 74歳まで今のままなのかな。でも峯田君なら、きっと歌ってるだろうなあ、ずっと。

峯田 なんか僕もそんな気がします。74歳まで歌ってたいなあ。

(取材・文/オクソン奥村 写真/三野新)

●末井昭(すえい・あきら)

1948年6月14日生まれ、岡山県出身。編集者、作家。2014年、『自殺』で第30回講談社エッセイ賞を受賞。また、現在はサックス奏者としても活動している。最新刊『生きる』が発売中

●峯田和伸(みねた・かずのぶ)

1977年12月10日生まれ、山形県出身。歌手。GOING STEADYを解散後、2003年に銀杏BOYZを結成。現在は俳優としても活躍中で、映画やドラマなど数多くの作品に出演している

●村井守(むらい・まもる)

1978年1月15日生まれ、山形県出身。GOING STEADY、銀杏BOYZの元ドラマー。2014年1月15日付で同バンドを脱退。現在はテレビ制作会社でキャスティングを担当している

■映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』全国テアトル系にて順次公開中!

岡山の田舎町に生まれ育った末井昭は、7歳のときに母親が隣の若い男とダイナマイト心中するという壮絶な過去を持つ。18歳で田舎を飛び出し、工場勤務、キャバレーの看板描き、イラストレーターを経て、エロ雑誌の世界へ。末井はさまざまな表現者や仲間たちに囲まれ編集者として日々奮闘しながら、一時代を築いていく―。主人公・末井役は柄本佑、母・富子役は尾野真千子、末井の親友、近松役は峯田和伸



末井昭×峯田和伸×村井守が語る人生のあれこれ「いつまでたっても人はそんなに変わらない」



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