家電・家具に広がるレンタル 短期利用など費用節約にも – 中日新聞

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家電レンタルを行っている業者「RIG株式会社」の倉庫には冷蔵庫などがずらりと並んでいる=名古屋市守山区で

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 四月からの新生活に備え家電や家具を買いそろえるのはお金も手間もかかるもの。だが、最近は購入しないで、レンタルで済ませる方法が増えている。単身赴任者や学生など利用期間が短いと分かっている人にとっては、買うよりも借りる方が安い場合も。生活スタイルの変化に合わせて家具を入れ替えたり、処分の費用や手間を抑えられたりするメリットもある。

 名古屋市守山区のリサイクル業者「RIG株式会社」は五年前から家電や家具のレンタル業を手掛けている。単身者向けの冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、炊飯器など家電八点の中から四点を選ぶセットが主力商品で、ネットで申し込むことができ学生や単身赴任のサラリーマンらに人気だ。

 四点セットのレンタル料は中古品で一カ月二万一千円だが、一年だと四万円、二年で五万四千円。「家電四点セットを新品で買えば約八万円かかるので、短期間しか使わないことが分かっているならレンタルしようという人が増えている。必要最低限の物しか持たない『ミニマリスト』などが広がった影響もあるのでは」。代表取締役の後藤将夫さんは話す。

 在庫は同市と東京の倉庫で保管し、配送エリアは東海三県と関東が中心。不動産業者と提携し賃貸の部屋と家電レンタルをセットにした商品も扱っている。二〇一三年のレンタル件数は約千五百件だったが、一七年には約五千百件と需要は年々高まっている。

 宅配便大手ヤマトホールディングスの子会社「ヤマトホームコンビニエンス」(東京都中央区)も〇九年から約三十点の家電や家具をレンタルし、全国配送している。中古の折り畳みベッドのレンタルの場合、配送料二千三百円に加え、一カ月の利用料が七千八百円で、一年は一万二千九百円、二年が一万六千五百円。引っ越し業も手掛ける同社は、不用になった家具や家電の買い取りも行っており、引き取った品をメンテナンスしレンタルしている。

 レンタルされる商品は主に中古品で、通常使用で壊れた場合は修理や交換に応じている業者が多いが、東京のファイナンシャルプランナー松本喜子さんは「ネットだけで実物を見ずにレンタルすると、中古品が想像より汚かったり使い勝手が悪かったりするリスクはある」と指摘。「契約時に貸し出しが新品か中古品かや、交換条件を確かめることが重要」と話す。

 買い替えが難しい大型家具の新品を「お試し利用」してから借りるか買い取るかを決められる方法もある。カタログ通販大手のディノス・セシール(東京都中野区)が昨年十月に始めたレンタルサービス「flect(フレクト)」は、客が販売価格の15%を申込金として前払いし、3・5%の月額利用料を最大で二年払う方式。気に入れば買い取り、最低三カ月分の月額利用料を払えば中途解約できて違約金はかからない。貸し出しは最大三年で、二年分の月額利用料を払い終えると一年間は無料でレンタルできる。配送エリアは関東地方中心で、ソファやベッド、テーブルなどネットで扱う商品約三百五十点が対象で、販売価格の合計が十万円以上の場合に利用できる。

 都内で会計事務所を経営している会計士の松田真理さんは昨年十一月に、このサービスを利用して事務所のテーブルやイスなどをそろえた。「家具が事務所の雰囲気に合うかや、来客の評判などをみてから判断したかった。使い心地もデザインもとても気に入っているので今のところ買い取るつもりです」と話す。

 松本さんは「家電や家具のレンタルは、結婚や出産などライフスタイルの変化に合わせて気軽に取り替えられ、処分する時の費用や手間が省けるのがメリット」と話す。

 (細川暁子)

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