SUZUKI クロスビー「走って分かった本当の実力」 – Goo-net(グーネット)

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新車情報[2018.01.29 UP]

●SUZUKI クロスビー「走って分かった本当の実力」

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(HYBRID MZ 4WD) ●全長×全幅×全高3760×1670×1705mm●車両重量1000kg●1L直3DOHCターボ(99PS/15.3kg・m)+モーター(2.3kW/50N・m)

●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之

SUZUKI クロスビー

●発売日:2017年12月25日

●価格帯:176万5800円〜214万5960円

●販売店:スズキ全店 

●問い合わせ先:フリーダイヤル0120-402253

 昨年の東京モーターショーで話題を集めた新感覚コンパクトSUV、クロスビーが発売された。大ヒット車、ハスラーの兄貴分とも目されるモデルだが、単にハスラーを大きくしたモデルというわけではなさそうだ。試乗した印象を踏まえて、クロスビーの本当の姿、真実に迫りたい。

大人4名乗車も楽にこなす、ゆとり十分のキャビン

 スズキの国内市場向けのスモールカーには、すでにスイフト、バレーノ、イグニスとソリオがあるが、そこに新たに加わったのがクロスビーである。イグニスもSUVテイストを漂わせているが、外観を見ても分かるようにクロスビーは完全なクロスオーバーSUVとして開発されている。

 ただし、クロスオーバー車のトレンドに乗せたモデルとも言い難い。新規車種として登場したクロスオーバー車は多いが、プライベートユースではSUVの原点となるレジャーワゴンを正面から捉えたモデルはごく少数である。クロスビーはキャラ売りの企画物のような印象を受けるが、レジャーワゴンをコンパクトサイズでまとめた正統派。それはハイト系パッケージングによって得た広い室内とキャビンユーティリティに現れている。都会派のソリオに対してアウトドア派のクロスビーと位置付ければ分かりやすいだろう。

 男性の4名乗車でレッグスペースもヘッドスペースもゆとり十分。後席は平板な見た目によらず、ちょっと柔らかめのクッションの沈み込みで按配よく密着感を高めている。ロングドライブにも対応でき、高いアイポイントと拘束感の少ない着座姿勢はドライブ中の風景を楽しむにもいい。荷室床面下にはバケツ型の大型格納が備わり、試乗したMZは撥水シートや防汚荷室床も採用。後席は荷室からの操作でもスライドや格納が可能。登録車最小クラスのSUVながら「使えそう!」と思わせる工夫に溢れている

高速走行にも対応するが本領発揮は、やはり街乗り

1L直3ターボ+モーターのマイルドハイブリッドシステムを搭載。エンジン単体でも99PS/15.3kg・mを発揮するなど、モーターアシストなしでも十分な性能を持つ。

 レジャーワゴンとしての実践力の高さは走行性能にも表れている。搭載エンジンは3気筒の1L。だが、直噴とターボの組み合わせにより最大トルクは1.5L超級だ。しかもマイルドハイブリッドで電動アシストも加わる。さらにミッションは6速ATである。

 低回転から力強いトルクを発生し、回転変化少なく加速をこなす。電動アシストはワゴンRやスペーシアほどの有り難みはないにしても、巡航ギヤ維持能力を高める。

 低中速はもちろん100km/h巡航でも余力十分。余力感は2L級と比較しても遜色ないほどだ。ただし、高回転の伸びは今ひとつ。5000回転に近くなる頃には加速力は低下。マニュアル変速で試したが、高回転を使うならアップシフトして4000回転台で加速させた方がストレスがない。レブリミット近くでもエンジンフィールは荒れないが、ターボにスポーティな雰囲気を求めるドライバー向けではない。ダウンサイジングターボの優等生なのである。走行モードはノーマルの他に「スポーツ」と「スノー」が設定され、スポーツモードではエンジンの常用回転域を高める変速制御を行う。スノーモードのパワートレーン制御はノーマルと同じで駆動系制御の空転抑制を高めている。この他に降坂制御機能や悪路踏破駆動制御機能も採用され、ビスカス式4WDながら雪路や悪路対応力を高めている。

 フットワークは日常域のソフトな乗り心地と悪路走行時の「腹打ち」を予防する沈み込み抑制のバランスを取ったタイプ。最近のクロスオーバー車では乗り心地寄りの設定であり、多少荒れた路面でも穏やかな乗り味を示した。高速やコーナーでは印象的な部分は少ない。ただ据わりのいい操舵感もあって、高速道路で横風を受けても不安感や頻繁な修正操舵を必要としなかった。自然体のゆったりとした気分で運転できる。印象的な得意技がなくても多くのユーザーに馴染みやすいタイプだ。レジャーワゴンとして不足があるとすれば長距離走行の運転ストレスを大幅に軽減するACCとLKAが採用されないこと。同クラスの現状からすれば短所とは言えないが、スイフトスポーツには採用されているだけに、クロスビーにも欲しい装備と感じる。

見た目はハスラー風だが、シャシー的にはソリオから発展したモデル。前後タイヤいっぱいまでキャビンスペースが広がるなど、実用性も意識したレイアウトを持つ。

最低地上高は180mmと腰高感を感じるプロポーション。ボディ下まわりを樹脂パーツで覆うことで、アウトドアユースを強く意識したキャラを与えている。

スズキ最新のデュアルセンサーブレーキサポートを採用。単眼カメラとレーザーレーダーで障害物を検知す ることで、より高い衝突回避性能を手に入れた。ハイビームアシストにも対応する。
車両の前後左右に配されるカメラから得た映像を表示する全周囲モニター機能。
接近物警告機能も付く上級システムだ。OP 設定になるが、是非とも装着したい装備だ。
4WD 車には走行シーンに応じたモード切り替え機構 を持つ4WDシステムを採用。特に空転を制御する グリップコントロールは、悪路で重宝する利便性の高 い機能だ。
適度な弾力があるリヤシートの座り心地も上々だ。実用性に富んでいることも美点のひとつ。
フロントシートは身体をしっかりと支えるサイドサポート付き。ヒップポイントは高めで視認性も優秀。
MZのシートバックとヘッドレストは、ボデ ィ色対応のカラーパイピングが施される。 さらに水汚れに強い撥水加工を採用する など、レジャーユースも強く意識している。
ソリオの流れを汲むだけにキ ャビン空間のゆとりも十分。 特にリヤシートの足元まわり はスモールカーとは思えぬほ ど広々。

2本のパイプフレームをモチーフにデザインされたインパネまわり。ダッシュボード上部にアイボリーのカラーパネルを配するなど、カラフルな色使いも印象的。タコメーターも配されるメーターは、視認性に富んだ透過照明を採用。右側にインフォメーションディスプレイも配置される。

荷室は汚れに強い防汚仕様。 通常時の奥行きは395mm(編集 部計測値)だが、格納時の奥行 きは1150mmまで拡大される。
室内高も高いため、相当大きな荷 物でも積載できる。
床下にはサブトランクも備 える。FF車は300mm(編集部計測値)ほどの深さも あるため、高さのある荷物にも対応可能。

アクセサリーも充実

ハスラー同様にアクセリーアイテムも充実。単体パーツを数
多く揃えるだけではなく、ストリートスタイルやアウトドアスタイルなど、ユーザーの好みに応じたスタイリングパッケージを合計4タイプ用意している。この車両は都会的な雰囲気を高めたアーバンスタイルを纏ったクロスビー。デカールやカラーミラーなどで、ノーマル仕様とは違った楽しみ方が提案されている。

SUZUKI個性派SUV対決!<クロスビーvsハスラー>

違うと分かっていても、やっぱりキャラが近いハスラー は気になる存在だ。購入の際に重視するポイントを比 べることで、その違いを確認してみよう。

 東京モーターショーでは盛んに「拡大版ハスラー」と紹介されていたが、半分は当たっているし、半分は間違いである。
日常用途で便利に使えてレジャーワゴンとしても楽しい、という狙いはハスラーも共通である。ワゴンRのスペース効率の高い設計やユーティリティをベースに実用性を高めているのは、ソリオとクロスビーの関係にも近い。つまり、ハスラーの開発手法をスモールカークラスに展開したモデルでもあり、拡大版ハスラーと見るのも間違っていない。

 ただ、ハスラーは、軽乗用車では頑張っていてもレジャーワゴンとしては中途半端。キャビンスペースもそうだが、特に走行性能が厳しい。NA仕様ではタウンカー以上の性能は期待できない。ターボ仕様になれば中長距離用途にも対応できるが、ギリギリである。フットワークも高速や悪路走行ではやや余裕がない。

 ハスラーでやり切れなかった部分をきっちりと詰めて開発した、いわばハスラーで掲げたコンセプトの大本命がクロスビーと考えるべきだろう。文字通り真打ち登場といった感じである。

 拡大版ハスラーでない理由の一つはハードウェアの面も大きいが、キャラや車格感の演出もポイントだ。ハスラーは軽乗用車規格の余裕のなさを逆手に取って寸詰まったプロポーションで個性を演出。一方、クロスビーは高効率を軸にするのは同じでも、エクステリアは面の抑揚や付加パネルの存在感を強め、インテリアでは加飾や細かなデザインにこだわっている。遊び心とプレミアム感の両立がクロスビーの訴求点でもある。また、6速ATの採用も大きい。クラスを超えた走りのプレミアム感を求めた結果であり、そういった視点ではクロスビーはハスラーよりも、ミニ・クロスオーバーに近いキャラを持つとも考えられる。

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個性的なデザインに惹かれてキャラ優先
で選択するのもアリだが、クロスビーの本
領は実用性の高さにある。この実用性はタ
ウン&レジャーに、あるいはタウン&ツー
リングに向けたものであり、どう楽しむか
は内外装デザインが雄弁に物語る。一般的
な高級感を求めるプレミアム派にも、積載
も走行も追い込むようなアウトドア志向の
ヘビーユーザーにも適さない。何となく色々
な場所に出掛けたり、気軽に楽しめるアウ
トドア趣味を楽しみたいくらいで遊びたい
ユーザーが一番似合いであり、そういった
ユーザーは少なくないはずだ。なかでも日
常用途の機会が増えてダウンサイジングを
考えているユーザーに最適だ。生活とレジ
ャーで遊び上手なクルマなのである。

提供元:月刊自家用車



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