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クルマのお役立ち情報[2018.01.12 UP]

【日産 フェアレディZ】高性能スポーツがほしいならこれ一択? 賢いZの買い方

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フェアレディZの歴史を知ろう

 日産の伝統的スポーツカーと言えばフェアレディZの名が挙がる。日産の…という枕詞で書いてしまったが、これを「日本の」に置き換えてもいい。フェアレディZのデビューは1969年だから、現在も生産されている国産スポーツカーのなかでもっとも古くから存在し、さらにその前身の「ダットサン フェアレディ」世代も含めれば、日本の自動車産業の黎明期からその名は広く知られている。そんな歴史的アイコンが、いまでも新車で手に入るというのは、そうそうない。世界中を探しても、せいぜいポルシェ911やシボレー コルベットくらいだろう。それらよりもずっと安価で、しかも性能も一級品のフェアレディZは、スポーツカー好きにとって、身近なアイドルと言っていいだろう。

 フェアレディZの原点は1959年に登場したダットサンスポーツ1000にまで遡る。この時代のスポーツカーといえば、イギリスが総本山。とくにトライアンフ、オースチン・ヒーレーのような、軽量かつ流麗なフォルムを持つオープンカーが流行の最先端で、ダットサン スポーツ1000も、オースチン・ヒーレーを連想させるデザインのスポーツカーだった。1962年には、よりモダンになった2代目ダットサン フェアレディ1500が登場し、モータースポーツなどでも活躍していた。

 そんな同モデルに「Z」の文字が与えられたのは1969年のこと。フェアレディZの初代に当たるS30型は、ロングノーズ・ショートデッキの2座(または4座)のスポーツカーで、現行型でも、その完成されたプロポーションは継承されている。そんな初代フェアレディZは、英国製スポーツカーよりもずっと安価で動力性能も高かったため、北米市場を中心に大ヒット。あちらでは「Z Car(ズィーカー)」という愛称で親しまれ、いまでも熱烈なファンは多い。

 1978年には2代目(S130型)、1983年には3代目(Z31型)が登場。これらの世代は、北米市場のニーズをさらに重視し、スポーツ性と同時に長距離ドライブの快適性を両立したGT(グランドツーリングカー)としての性格が強くなっていた。当時は人気のGTとして、トヨタ セリカXXや三菱スタリオンなど強力なライバルが台頭してきたことも、その理由のひとつだろう。

 そんなZが再びリアルスポーツに舵を切る転換期となったのが、1989年に登場した4代目(Z32)。ちょうどこの頃、日産では「901運動」と呼ばれる社内改革を行っていた。これは、90年代までに自社製品のエンジン、シャシーなどを世界基準に引き上げるというもので、とくにZ32型は今まで以上に走りの性能が重視されたのだ。しかしそんなZ32型も、2000年に生産が終了し、ここで50年代から連綿と続いたフェアレディの歴史に一旦幕を下ろすことになってしまった。

 ところが2002年、Zは当時のCEOであるカルロス・ゴーン氏の元で復活を果たす。先代のスポーツ志向をさらに推し進め、スポーツカーとしての魅力を大幅にアップ。シャシーはスカイラインに採用されていた「FMパッケージ」をショート化し、これに3.5L V6を搭載したZ33の走りっぷりは、同クラスのスポーツカーのなかでも豪快さが際立っていた。

 その後継として2008年に登場したのが、現在も販売されるZ34型である。Zらしい伸びやかなプロポーションを捨て、先代以上に運動性能を重視した、極めてスパルタンなデザインをまとっていたのがトピックである。その理由を一言でいうなら、「打倒ポルシェ ケイマン」。ケイマンよりも安価な価格設定でありながら、性能ではひけをとらないZ34型は、走りにうるさいスポーツカーマニアたちをも唸らせた渾身の仕上がりだった。次期型登場が見えない現在、いまのうちに状態のよいZを入手したいと考えるファンも少なくないのである。

写真は1962年に登場した「フェアレディ」の2代目。SP/SR型と呼ばれるこのモデルは、モータースポーツでも大活躍した。
1969年に登場した初代フェアレディZ(S30型)。写真はS20ユニットを積んだ「432」で、モータースポーツ直系のソリッドな走りが自慢。
1978年に登場した2代目(S130型)。先代から正統進化したロングノーズスタイルが特徴で、この世代からターボも初採用された。
1983年に登場した3代目(Z31型)。従来型の直6から、新世代V6エンジンが搭載されたのがトピック。快適性も考慮したスポーツカーというキャラクター。
1989年に登場した4代目(Z32型)。90年代に過熱する国産スポーツブームの第一陣として、初の280馬力を達成。コンバーチブルも設定された。
2002年に登場した5代目(Z33型)。エンジンがVGから新世代VQユニットへと置きかわり、シャシーも一新。ピュアスポーツとして大きく進化した。

グレード別の相場動向を徹底分析

 現行型フェアレディZのデビューは2008年12月だから、すでに丸9年が経過している。グレード構成は、標準車のほか、豪華仕様の「バージョンT」、スポーツ仕様の「バージョンS」、そして両者を兼ねた最上級グレード「バージョンST」を設定。さらにこの上に最強の「NISMO」が置かれ、幅広いモデルレンジとなっている。ボディはクーペのほか、ソフトトップのロードスターも設定。ちなみにロードスターは2014年に生産終了しており、現在新車購入はできない。まずは、グレード別中古車平均価格を見てみよう。なお、「NISMO」については最後のセクションで述べるので、ここでは割愛する。

※中古車平均価格はグーネット2017年12月26日現在のデータによる。

 データを見ると、グレード間の価格差がほとんど消失しているのがわかる。物件数は、最上級の「バージョンST」がもっとも豊富で、次に「バージョンS」が続くが、これらの物件数は2倍ほど違うから、探しやすいのは前者。とくに「バージョンS」および「バージョンST」は、アルミキャリパー対向ピストンブレーキ、レイズ製アルミ鍛造ブレーキが標準装備されるから、走りにこだわりたいひとは要注目だ。それでも、Z34型は基本的にどのグレードも同じエンジンが積まれるから、走りに大きな差はない。実用車と違って物件数が豊富なわけじゃないから、グレードにこだわり過ぎるよりコンディションを重視した物件選びを心がけよう。

 また、MTとATの比率は4:6で後者のほうが多い。現行型はATの性能が高く、十分スポーティな走りを楽しめるものの、6速MTにはシンクロレブコントロールという、シフトダウン時に回転数を自動で合わせてくれる機能が備わったから、MTモデルもぜひ注目したいところ。またボディタイプ別では、クーペの比率が圧倒的に多い。すでに生産終了したロードスターは、中古車としても希少なことを覚えておきたい。

どの年式がねらい目?

 2008年12月のデビューから丸9年が経つ現行型Zは、モデルライフの途中に小改良を繰り返してきた。2010年には、AT車にシフトアップインジケーターを採用。2012年にはマイナーチェンジが行われ、「バージョンST」と「バージョンS」にユーロチューンドサスが与えられると同時に、ブレーキパッド素材を変更。このタイミングでフロントバンパーの意匠が刷新された。2014年にはエンジンマウントや防音材の改良で静粛性をアップ。2016年の改良では、こもり音を低減するアクティブノイズコントロールが標準装備。そして2017年には、前後ランプにブラックハウジングを採用したほか、クラッチペダル踏力が軽くなるという改良が行われている。それらを踏まえ、年式別の中古車平均価格をチェックしてみよう。

年式別中古車平均価格











 年式 
 中古車平均価格 
 2009年式   207万円 
 2010年式   217万円 
 2011年式   240万円 
 2012年式   256万円 
 2013年式   312万円 
 2014年式   316万円 
 2015年式   365万円 
 2016年式   360万円 
 2017年式   459万円 

※中古車平均価格はグーネット2017年12月26日現在のデータによる。

 全体的な傾向として、年式が新しくなるほど物件が少なくなってくる。とくに2012年式以降の後期型は、それほど多く流通していない。また、2013年式以降相場が急に上がっているのは、このタイミングで最上級スポーツ仕様の「NISMO」が追加されたのが理由のひとつ。「NISMO」はスタンダードなモデルよりもかなり高価なので、平均価格が上がっている。それゆえ、ねらうべきは2009年~2012年までの前期型。これらは250万円の予算があれば、手広く探せるはずだ。

 なお国産スポーツカーの中古車は、走行距離が伸びた個体が多い傾向にあるが、現行型Zはそれほど深刻な状況ではない。全体のおよそ3割近くが3万km以内に収まっているし、前期型にターゲットを絞っても、このあたりの走行距離なら十分な数が揃っている。

NISMO仕様ってどんなクルマ?

 ここ数年、日産のスポーツブランドとして「NISMO」が展開されるようになった。NISMO(日産モータースポーツインターナショナル)は、80年代から存在する会社で、日産のモータースポーツ活動を行ったり、台数限定の特殊なコンプリートカーを販売していた。しかし最近は、市販車のカタログモデルとして組み込まれ、マーチやノート、セレナなど身近なクルマのスポーツ仕様として展開されている。そんなNISMO仕様はフェアレディZにも設定され、現在は640万円以上のプライスタグを掲げて販売される。

 しかし、NISMO仕様は、価格に見合った内容となっていることも忘れてはならない。エンジンにまで手が加えられているほか、サスペンション、ブレーキ、ステアリングまわりがすべて専用設計。さらにボディはタワーバーやメンバーブレースなどで大掛かりに補強され、見た目もベース車から大きくリファイン。まさにヤル気モード全開のルックスが特徴だ。そんな「NISMO」の中古車平均価格をチェックしてみよう。

グレード別中古車平均価格(NISMO)




 グレード 
 中古車平均価格 
 NISMO(6速MT)   448万円 
 NISMO(7速AT)   393万円 

※中古車平均価格はグーネット2017年12月26日現在のデータによる。

 物件数は少なく、グーネットには30台~40台程度しか登録されていない。これはスタンダードモデルの1割程度。MTとATの比率は前者のほうが多く、相場も高め。ただし、クルマの完成度を考えるとこの価格は決して高すぎるものではない。プレミア価格で高騰している90年代国産スポーツカーを買う予算があるなら、コンディションのよい「NISMO」を探して、大切に乗るという選択も悪くないはず。あと、この手のモデルは後々価値が高くなり、プレミアが付く可能性も十分あるだろう。

 まとめると、現行型フェアレディZは、世界のスポーツカーに匹敵する性能を備えながら、中古車では250万円前後の予算でねらえるお得なクルマ。前期型がとくに安くて物件が充実している。歴史的にも価値があるから、ファンならずとも、いちど体験しておきたい1台なのは間違いない。



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