「某テレビ番組を1億円で買い取りできませんか?」この国は広報発展途上国だ! – AdverTimes(アドタイ)

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ガイアの夜明け1億円で買い取りできませんか?

こんなメールをいただいた。
「テレビ東京のガイアの夜明けを買い取りたいんですけど、無理でしょうか?」
という某広報さんからの相談だった。久々にこんな打診を受けてびっくりした。

そう言われると、こんなことも思い出した。

以前、日本の製造業の広報部長からも「ガイアの夜明け、50万円でなんとかなりませんか?」と言われた。あるIT企業の経営者からは「カンブリア宮殿出たら80万円」と言われたことがある。

断るのも面倒なので「はいはい」と話を聞いてそのまま放置している。

冒頭の企業には「1億円でも無理だよ」と断ったのだが、やりとりの中で1億円を払う用意があるようで逆にびっくりした。

残念なのは未だにこの国では番組が買い取れると思われているフシがあることだ。もちろんお金を払ったら何とかなる枠もなきにしもあらず。大手広告代理店を通してCMの枠を大量に買うと、彼らが持っている情報枠に出ることもできたりはする。「企業なんたら」的なタイトルのミニ枠などである。

ところが視聴者も「あー、これはそういう枠なのね」と割り切って見ているフシがある。早朝枠や深夜枠で、買えないこともない枠もある。これは制作協力金を払って行うものだ。

だが通常の番組はまず買うことは難しい。ボクが知っている限り、買えたという話は聞いたことがない。

20年ほど前、ある情報番組を担当しているディレクターに「買えるのでしょうか?」と相談をしてこっぴどく怒られた。「1億円でも売るもんか!」「俺たちが伝えたいものを吟味して伝えているんだ」と指摘された。

ボクも番組の現場にいて、「お金を払うから何かをしてほしい」と言われたことはなかった。『ズームイン!!SUPER』(日本テレビ系)でも、『ザ!鉄腕!DASH!!』(同)、『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)でも。

そんなのが常識と思っていたので、逆に金額を提示されてびっくりした。逆に考えると、この金額を提示してきた広報の方や経営者の方は、テレビを観ながら「今週のこの会社も払ったんだ」と思っているのだろう。

前述した某メーカーの広報部長さんは業界でも知られた、ベテランの敏腕広報さんだ。当然テレビ東京のガイアの夜明けが買えないことぐらいは知っているだろうと思う。でも、わざわざボクにちょっと頼んできたのだ。「もしかして買えるのかも?」と思ったのだろう。もしかすると昔は買えたことがあって、その記憶があるのかもしれないが。



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