中古住宅、売る「演出」は? ホームステージングで魅力アップ – 産経ニュース

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 中古住宅の売買が盛んになるなか、家具や小物を配置してモデルルームのように演出する「ホームステージング」が注目されている。買う側が部屋のイメージをつかみやすくなるのはもちろん、売り主側は「不動産の価値が高まり、早く売れるようになる」と、その効果に期待を寄せている。(油原聡子)

 ◆生活イメージ

 ホームステージングとは、売却物件の室内にインテリアコーディネートを施し、魅力的に演出する手法のことだ。1970年代に米国で始まり、日本では3~4年前から注目されるようになった。

 日本の中古住宅は、空室でモノが置いていない状態で売り出されることが多いが、一般社団法人、日本ホームステージング協会(東京都江東区)の杉之原冨士子代表理事は「家具や小物を配置することで、買い主が実際の生活をイメージできる」と話す。

 早期の売却も期待できるようだ。同協会が昨年12月~今年6月、マンションや戸建て168戸(当初査定額平均4500万円)を対象にした調査では、ホームステージングをしたときの販売までの平均日数は40日で、行わなかった場合の124日に比べ、およそ3分の1に短縮された。ホームステージング後の販売価格も当初査定額より平均約23万円高く売却され、費用は平均約18万円だった。

 杉之原さんは「物件情報の室内写真を魅力的に見せないと、内見にすら来てもらえない」と指摘する。

 ◆不動産会社も続々

 ホームステージングを扱う企業は近年増えており、野村不動産アーバンネット(新宿区)を始め大手不動産会社でも取り入れている。築年数や専有面積などの条件を満たしていると利用でき、家具は売り物ではないため、期間が過ぎると撤去される。

 今年7月から、インテリアブランド「unico(ウニコ)」と協業して始めたのが、小田急不動産(渋谷区)。協会が認定するホームステージングの資格を持つ社員がウニコの家具設置を監修する無料のプランと、ウニコのコーディネーターが監修する有料プランがある。買い主は、設置してある家具と同じ新品を優待価格で購入できる特典もある。

 ◆競合物件と差別化

 ホームステージングに適しているのはどんな物件か。不動産コンサルティング会社「さくら事務所」の不動産コンサルタント、田中歩さんは「使用状況にもよるが、築10年から25年程度の物件がお勧め」と話す。築浅だと競合物件と差が付きづらく、築25年を過ぎると、ホームステージングよりリフォームが必要になることがある。一方、ホームステージングをしたからといって極端に高く売れるわけではないので予算は決めておくこと。

 田中さんは「不動産会社を利用する場合は、地域の相場や競合物件の情報など丁寧な説明を受け、納得のいく業者を選んでほしい」と話している。

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 ■まだ在宅なら「生活感」消して

 在宅のまま住宅を売りに出す場合は、どんな点に注意したらいいのか。杉之原代表理事は「内見時に大切なのは居住者の生活感を消すこと」と話す。

 結婚式などの家族写真やぬいぐるみなど趣味に関するものは片付けておく。部屋ではなく、売り主の生活に目がいってしまうからだ。また、床にマットがあると室内が狭く見える。

 杉之原さんは「住みやすいのと売りやすいのは別。内見時だけでも売りやすい部屋を意識して」とアドバイスする。室内をカメラで撮影してみると、客観的に見ることができるのでお勧めだという。また、家具の配置以前に大切なのが片付けと掃除。杉之原さんは「おしゃれなモノもほこりをかぶっていたら美しく見えません。掃除をしっかりと」と話している。





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