たんすの肥やし、衣料店で下取り 穴があっても割引券 – 日本経済新聞

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H&Mでは2013年から古着下取りを始めている(東京都渋谷区の「H&M渋谷店」)

 よれよれのTシャツ、サイズが合わなくなった子供服に、穴の開いたスニーカー――。そのまま捨てるのはもったいない。タンスや靴箱の肥やしが、実は「お宝」かもしれない。

 「これ、お願いします」。8月18日、衣料品大手「ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)」渋谷店。都内に住む50代の女性は慣れた様子で紙袋をレジに置いた。スタッフは「下取りですね」と言うと、紙袋を受け取って女性にクーポン券を手渡した。

 同社は2013年、衣類の下取りを始めた。衣類を詰めた袋1つにつき500円の割引券1枚がもらえる。袋はコンビニのレジ袋でも構わない。ただし、1日にもらえる割引券は2枚まで。同社のジェンナー真帆さんは「2つの袋に1着ずつ入れて持ち込むと効率がいい」と笑う。

■布製品なら何でも下取り

 衣類に限らず、タオルや雑巾、メガネ拭きまで布製品であれば何でも下取りする。シミが残っていたり、穴が開いていても問題ない。洗濯やアイロンがけも不要なので、思いついたらすぐに持って行くことができる。

 40代の女性は「捨てるぐらいならここに持ってきた方がお得」とTシャツやブラウスなど数点を持参。割引券はその日から3000円以上の買い物で使える。女性は割引券を片手に早速、洋服の品定めを始めた。いま配布している割引券の有効期限は19年1月末だ。

 カジュアル衣料品のライトオンは15年10月に下取りサービスを始めた。割引券の仕組みはH&Mとほぼ同じで有効期限は3カ月。回収量は上々で昨年1年間だけで151トンを集めた。同社の佐藤良敬さんは「店頭のビラを見てサービスを知り、衣類を持ってくる人も少なくない」と話す。

 下取りに持って行く際には対象品の違いに気を配りたい。例えばライトオンはジャケットやシャツなどは受け取ってもらえるが、下着や靴下は対象外だ。行く前にウェブサイトなどで確認しよう。

■古靴の回収サービスも

 長いこと履かないまま靴箱の中でホコリをかぶっている靴があるという人なら、古靴の回収サービスを使うのも手だ。イオン系で靴専門店「アスビー」などを展開するジーフットは、13年から古靴の下取りを開始。下取り靴と引き換えに商品を5%安く買うことができる。10足まで持って行けるが、何足だろうと割引率は5%だ。

 スリッパなどの室内履き以外の靴で、両足そろったものが対象。スニーカーはもちろん、サイズが小さくて履けなくなった子供靴、野球やサッカーなどのスパイクでも引き取る。

ジーフットは靴の下取りをポスターで知らせる(グリーンボックス葛西店)

 「靴を捨てるきっかけにもなる」と同社の伊藤淳一さん。なかなか踏ん切りがつかなくても、お得になるのならと、靴箱の整理も兼ねて持ってくる人が多いという。靴ひもや中敷きがなくても下取り可能で、臭いや状態も気にする必要はない。「穴の開いた靴やすり減った靴でも大歓迎」(伊藤さん)

 1足200円の割引券と交換してくれるのは、「東京靴流通センター」などを運営する靴販売のチヨダだ。5足まで持っていくことができるため、最大1000円分の割引券が手に入る。

■百貨店でも下取り

 百貨店のマルイでは、古着・古靴の両方を対象に下取りをしている。1点につき、マルイの店舗で使える200円の割引券がもらえる。定期的に開催しており、情報はウェブサイトで確認できる。

 ただ、同社は回収品を中古品として流通させるため、アイテムは新品もしくは新品に近い状態が求められる。せっかく買ったのにほとんど履いていないパンプスや、着る機会のなかった子供服など、“日の目を見なかった”タンスの肥やしを持って行こう。

 下取りされた古着や古靴はリサイクルなどに回されるため、家でゴミとして捨ててしまうよりはエコにつながる。さらにお得にもなるとあれば、サービスを使わない手はない。衣替えのシーズンや大掃除の際に、うまく活用したい。

(田村匠)

[NIKKEIプラス1 2017年9月2日付]

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