カープライスの梅下直也代表取締役 【独占インタビュー】 – Sputnik 日本

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なぜカープライスの外国支店第一号が、東京にオープンしたのか?その理由の一つは、日本の中古車市場が極めて発達しているからだ。市場は、ロシアよりずっと大きく、そして日本では事実上、いわゆる闇ルートでのグレイな中古車売買は原則としてない。取引全体の90%が、公式ルートを通じて行われている。なお日本のカープライスのインターネット・オークション取引プログラムを作ったのは、ロシア人のIT技術者である。

ロシアで、そして日本でカープライス事業に対し主に資本を投下しているのは、カザフスタンのドイツ系ロシア人家庭に生まれたビジネスマンのオスカル・ハルトマン氏だ。氏はドイツと米国で経済学を修め、ロシアでいくつかのインターネットショップを立ち上げ、大きな成功をおさめた。また「ロシア経済基金」の創設者でもある。ハルトマン氏の信条は、社会にとって有益な会社だけを作る事で、そのスローガンは「善きことをなせ(Do good)」だ。

© 写真: カープライス
カープライス

スプートニク日本のリュドミラ・サーキャン記者は、カープライス日本の創業者、梅下直也(うめしたなおや)代表取締役に、電話インタビューした。以下その内容を、まとめて御紹介したい。

Q:日本におけるカープライス設立の経緯について。お話下さい。

A:日本での仕事が始まったのは2015年11月です。きっかけは、ロシアの創業者ハルトマン氏が、ビジネス状況視察のため日本を訪れた時、ちょうど私がお手伝いし、案内した事でした。彼とはその時初めて知り合いました。当時私は自分で会社を経営し別の仕事をしていましたが、彼から一緒に仕事をしようとの話が出て、以前ロシアで7年間ほど働いていた経験もあり、何よりも面白いビジネスなので、彼の提案に同意しました。そして日本人の起業家チームを作り、日本でのビジネスをスタートさせたわけです。現在、我が社のスタッフは33人、皆非常に優秀な人ばかりです。

Q:カープライス日本の主な事業は、ロシアのそれと内容は同じですか?

A:大体同じです。ただ日本では、個人(日本に住む日本人及び外人)の中古車を買って、ライブオークションを運営し、個人ではなくプロの車屋さんに売っています。多くはガソリン車ですが、ハイブリッドカーも増えてきました。また日本車だけでなく米国やドイツの左ハンドルの高級外車も含め、いろいろな車種を扱いますが、ほとんどは乗用車です。日本で代理店をやっている外人を通じて、ニュージーランドやケニアに車を売ったこともあります。まだロシア車を実際に売ったことはありませんが、ウアスなど扱ってみたいですね。

Q:扱っている車の使用年数はどのくらいですか?

A:5年から7年経った車が多いです。日本では現在、新車が年間500万台ほど売れますが、中古車も大体同じ数売れています。

Q:月に何台ぐらい売れていますか?

A:120台くらいです。トータルで1000台ほど売りました。

Q:カープライスのオークションは、IT技術を使った非常にユニークなものだそうですね。

A:はいそうです。インターネットを使ったオンラインの独自のオークションシステムを、ロシア人技術者の助けを得ながら、自分達で開発し運営しています。

Q:他のオークションとの違いはどこにありますか?

A:今までのものは、車をお客様からいったん買って、それを離れた場所にある会場に移動させ、一週間後ぐらいの決められた日に集中的にオークションをしました。一方私達のオークションは、リアルタイムで行われます。ライブオークションと言ってよいものです。車を売りたい人がいると、私達の専門家が車の査定をするわけですが、自分達で開発したアプリを使って車のデータを取り、スマートフォンで査定します。データを取り終えたら、その場でライブオークションがスタートします。全国の約400ものバイヤーが、車の情報をインターネットで見て入札に参加し、売り手は、車を売って15分後には、価格がせりあがってゆく様子を直接自分の目で見ることになります。皆さん、たいへんエキサイティングして喜ばれます。

Q:売買の際に、トラブルが起きることはありませんか?

A:私達が開発したスマートフォンの査定アプリに、車の値段をつけるにあたって必要な情報は、すべて入っているので、入札後、不満はそれほど出てきません。輸送中に不具合が生じたりする場合は、オークションのルールに従い、状態に応じて部品の修理代を負担する事はあります。

Q:つまり、カープライスのオークションの強みというのは?

A:時間が節約できること、陸送費がかからないこと、流通コストが少なくてすむことです。また普通買った人は、オークション会社に手数料を支払いますが、それがないのです。だから高い値段で売ることができるわけです。私達カープライスは、日本の市場で初めてライブオークションというユニークなビジネスを展開しており、お客さんが車を売る時に、その値段の透明性が非常に高いという点が強みになっています。

またもう一つの強みは、自分達でシステムを開発しているという点です。その際ロシアのIT技術者を使っているので、クオリティが高い一方で、非常に値段を抑えて開発を行える体制ができています。

Q:それではカープライスが直面する課題は、どんなものですか?

A:すごくいいサービスを行って、お客さんが喜んでくれるのですが、まだ多くの人に、その名が知られていないので、まず第一に知名度を高める事が、これからの第一の課題です。

Q:どんな戦略プログラムやロードマップをお持ちですか?

A:今年中にサービスを受け入れる拠点、インスペクションポイントを全国に広げてゆくつもりです。2018年末までに、1千カ所開設を目指しています。 ミッションやビジョンに共感してくれるパートナーと共に、流通のマーケットを変えてゆきたいと思っています。

Q:最後に、何かありましたら一言どうぞ。

A:個人的にロシアとのビジネスに長くかかわってきた経験から、日露関係が良くなるよう望んでいます。日本のベンチャー企業に対して、ロシアが投資するというケースはすごく少ないですが、私達はそのモデルケースとして、大きな成功をおさめられればと願っています。そして最終的に、日本とロシアの経済関係などの改善に貢献できれば嬉しいです。

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