「シェル美術賞2017」出展作品の募集を開始。併せて多様な5名の審査員を発表 – MOTOR CARS

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昭和シェル石油株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・グループCEO:亀岡剛)は、次世代を担う若手作家のための「シェル美術賞」の出展作品を募集している。同美術賞は創設61年を迎えており、今回、多様な分野で活躍する審査員5名体制で新たなスタートを切る。なお新たな取り組みなど詳細については、5月に発表される。

主な実施概要及び審査員は以下の通り。

「シェル美術賞2017」実施概要
【応募資格】 日本在住の40歳以下の方
※2017年3月31日時点、誕生日が1976年4月1日以降の対象者
※応募時、年齢、在学を確認できる証明書等のコピーを要添付

【募集作品】 ・平面作品でワイヤーによる壁面展示が可能なもの
・2015年以降に制作された新作で、他の公募展等で入選していない作品
・サイズ=162.0cm×162.0cm(S100号)以内
・厚さ、重量=15cm、30kg以内
【申込期間】 7月1日(土)~ 9月1日(金) 必着
【作品搬入】 9月23日(土)~ 9月24日(日)
【展覧会】 12月13日(水)~ 12月25日(月) ※19日(火)休館

【WEBサイト】 http://www.showa-shell.co.jp/enjoy/art/index.html 
【備考】 追加情報は5月に発表される。

審査員について
今回の審査員は、以下の5名となる。
・島 敦彦 氏 (金沢21世紀美術館館長)
・新藤 淳 氏 (国立西洋美術館研究員)
・能勢 陽子 氏 (豊田市美術館学芸員)
・橋爪 彩 氏 (アーティスト、多摩美術大学絵画学科油画専攻非常勤講師、
シェル美術賞受賞作家、2004年 岡部あおみ審査員奨励賞受賞)
・藪前 知子 氏 (東京都現代美術館学芸員)
※審査員プロフィールは次頁以降に記載。

審査員プロフィール(敬称略、50音順)

島 敦彦 (Atsuhiko Shima)
島敦彦1956年富山県生まれ。1980年早稲田大学理工学部金属工学科卒業。同年4月より富山県立美術館建設準備室に入り、81-91年まで富山県立近代美術館に、92年1月から2015年3月まで国立国際美術館(大阪)に勤務。

同年4月から2017年3月まで愛知県美術館館長、2017年4月より現職。これまで、榎倉康二、内藤礼、安齊重男、小林孝亘、OJUN、畠山直哉、オノデラユキらの個展を手がけたほか、2010年には「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」、2013-14年には「あなたの肖像―工藤哲巳回顧展」を担当した。

現代美術の動向を絶えず注視しつつ、近年は、舞台やダンス・パフォーマンスにもできるだけ足を運ぶようにしている。

シェル美術賞は、1956年に出発した公募展で実は私と同い年です。二度の中断を挟むものの、60年を超える歴史は、公募展としては異例の長さです。

しかし、どんな公募展も、応募して下さる方々の意欲的な取り組みがなければ、展覧会の魅力が半減してしまうものです。

応募される皆さんに期待したいのは、この舞台はあくまで通過点であるということです。シェル美術賞を踏み台に大きく飛躍してもらいたいと思っています。

新藤 淳 (Atsushi Shinfuji)
新藤淳1982年生まれ。西洋美術史。国立西洋美術館研究員。2007年東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了。同年より現職。

共著に『版画の写像学』(ありな書房)、『キュレーションの現在』(フィルムアート社)、『ラムからマトン』(アートダイバー)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(竹林舎)、『ドイツ・ルネサンスの挑戦』(東京美術)など。展覧会企画に「かたちは、うつる」(2009年)、「フェルディナント・ホドラー展」(2014-15年)、「No Museum, No Life?-これからの美術館事典」(2015年)、「クラーナハ展-500年後の誘惑」(2016-17年)など(共同キュレーションを含む)。

この世界ではいま、オルタナティヴな「平面」の創出がもとめられているように感じます。絵画と呼ばれるものは、少なくともかつては、ひとの感覚や認識、記憶や思考、ひいては社会や共同体、あるいは歴史や世界そのものを、そのつど描き替え、あらたに編み直そうとする、ほかの何にもまして実験的な平面たりえていたはずです。

それはもちろん、今日もそうあれるし、むしろ、そうあるべきだと思います。作品を発表する方途がますます多様化し、こうした伝統ある賞の意義もきっと変化してゆかざるをえないなか、しかしだからこそ、世界の構図を思いがけない布置へと組み替え、未知なる歴史の位相を切り拓く、そんな平面に出逢えたらと願っています。

能勢 陽子 (Yoko Nose)
能勢陽子岡山県生まれ。同志社大学文学部美術および芸術学専攻修士課程修了。1995年より豊田市美術館学芸員。専門は国内外の現代美術。主な企画展やプロジェクトに、テーマ展「中原浩大」(2001年)、「ダブルリバー島への旅/曽根裕」(2002年)、「川俣正:ワーク・イン・プログレス豊田」(1999-2004年)、「Blooming: ブラジル-日本 きみのいるところ」(2008年)、「Twist & Shout: Contemporary Art from Japan」(2009年|Bangkok Art and Culture Center、窪田研二との共同企画、国際交流基金主催)、「石上純也 建築のあたらしい大きさ」(2010年)、「反重力 浮遊|時空旅行|パラレルワールド」(2013年)、「杉戸洋-こっぱとあまつぶ」(2016年)など。美術手帖、ウェブ・マガジン「artscape」等にレビューを執筆。

これだけ芸術の手法や媒体が多様化した現在、絵画を描き続けるのは容易なことではないと思います。

それでも絵画にしか成し得ないことがやはりあって、依然として可能性に満ちていると信じています。今回から審査員の数が増えるので、それぞれが活動する領域や地域で培われたものの中から、多様な視点で新鮮な可能性が見出されてくるはずです。

シェル美術賞は、過去に赤瀬川原平、高松次郎、篠原有司男といった錚々たる作家も受賞している栄誉ある賞です。これらの作家に続く高い意識を持って、奮ってご応募ください。

橋爪 彩 (Sai Hashizume)
橋爪彩1980年東京都生まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。2006 年から2010 年にかけて渡欧、文化庁芸術家在外研修員、ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツに滞在、吉野石膏美術振興財団在外研修員としてパリに滞在。主な展覧会に、2013 年「DOMANI・明日展―未来を担う美術家たち〈文化庁芸術家在外研修の成果〉」(国立新美術館)、高橋コレクション展「マインドフルネス!」(霧島アートの森、芸術の森美術館)、2014 年「ノスタルジー&ファンタジー」(国立国際美術館)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.04」(高松市美術館)、「Beautiful Stranger」(POLA MUSEUM ANNEX)、2017年「This isn’t Happiness」(イムラアートギャラリー京都)など。

第5 回絹谷幸二賞受賞。ヨーロッパやアジア諸国での展示も多数。主なコミッションワークに2014年ポーラ最高峰ブランド「B.A」のエントリーライン「RED B.A」のメインビジュアルとして”RED SESSION”を制作。島田雅彦著『美しい魂』の他、書籍の装幀も多数手がける。

シェル美術賞は推薦者の要らないアートコンペです。窓口は40歳までの絵を描く全ての人に開かれています。出品しない理由を探す前に、挑戦してください。

入選入賞者にはもちろん大きな喜びが訪れるでしょう。作品の良し悪しが明快に数値化できない美術の世界で、他者から認められることは今後の自信に繋がります。また落選した人にも得るものがあります。

返却後に裏書きを見れば選考のどの段階で落ちたのかが記されていて、自分の現在位置の把握に繋がるでしょう。いずれにせよ出た結果に真摯に向き合えば、今後の自分に必要なことが自ずと見つかります。

まずは一歩踏み出すことです。そして常にチャレンジングであること。挑戦者だけがもらえるこの二つのご褒美を、皆さん受け取ってください。

藪前 知子 (Tomoko Yabumae)
藪前知子東京都生まれ。東京都現代美術館学芸員。主な担当企画に「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「MOTコレクション 特集展示 岡乾二郎」(2009)、「山口小夜子 世界を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(2015)、「MOTサテライト 2017春 往来往来」(2017) など。札幌国際芸術祭2017に企画メンバーとして参加。現代美術についての寄稿多数。

あらゆる表現が拡張を続ける現在において、「いまなお、なぜ平面なのか」という問いに答えを耐えうる作品との出会いを求めています。

一方でアクチュアリティとは、過去の時間の堆積の上に示されるものでもあり、長い歴史を持つシェル美術賞にこそ発信しうるものでもあると思います。入選展でその作品が私たちの前に展示されたときに、「いま」が本当に刻印されているかどうか、審査員の私たちの目も試されています。

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