伝統工芸 不用品に息吹 – 読売新聞

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 ◇第1弾 たんす再生 若手職人7人

 福井の伝統工芸品の若手職人グループが、漆器や和紙作りの技を結集し、眠った中古品を再生させる事業を始めた。第1弾は、東京五輪・パラリンピックのエンブレムを意識し、市松模様をあしらった古たんす。今後は、家庭用品の修繕も受け付けるといい、「眠った品に息吹を吹き込み、福井の伝統工芸を元気にする起爆剤にしたい」と意気込む。(中田智香子)

 グループは、40~50歳の越前漆器や越前和紙などの職人でつくる「福井7人の工芸サムライ」。全国的に生産の落ち込む伝統工芸を盛り上げようと、2014年に発足し、工芸品を生かしたファッションショーや都市部でのPRイベントを手がけてきた。

 たんす(縦60センチ、横51センチ、奥行き36センチ)は、越前箪笥たんす職人の山口祐弘さん(41)が見つけた廃棄予定の小たんすをリメイクした。引っ越しの準備か、越前市内の道端に放置されていた古いたんすに趣を感じ、家主に頼んで譲り受けたという。板が外れているところなどを直し、温かみを残しながらもモダンな、名付けて「7人チェスト」によみがえらせた。

 20年の東京五輪・パラリンピックのエンブレムに使われる市松模様をあしらったデザインに仕立てた。上段の引き戸には越前和紙、引き出しに越前漆器や若狭塗りの技を生かし、さらに下段には若狭めのう細工、越前打刃物、越前焼といった異なった素材でできた市松模様がのぞく。

 古たんすの修理や全体の監修を務めた山口さんは、真新しく作り変えるのでなく、古さの醸し出す「味」を残すよう心がけた。「職人の確かな技術と魂を持った上で新しいものに挑戦していかないと」と話す。

 今後、欠けた食器の金継ぎや包丁の再研磨、結納たんすのリメイクを手がける。修繕の相談、注文窓口は西武福井店食器売り場内の「福井WAZABI」(0776・28・8261)。





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