リユース販売 制服代負担、助けたい – 中日新聞

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◆代表の金指さん 情報交換できる場に

 着なくなった学生服などを卒業生から買い取り、クリーニングや補修をして後輩らに格安で譲る店がある。静岡市葵区池ケ谷東の学生服リユース(再使用)専門店「さくらや静岡店」。幼稚園から高校まで二千点をそろえ、進学期の出費に悩む母親らを手助けしている。

 学ランやセーラー服、ジャージーに体操帽。デザインもサイズも多様な学用品が並ぶ店には三月、成長期の子どもがいる母親らが次々に訪れる。「息子に合うズボンあるかな」と学生服に手を伸ばしたのは、四月に中学生になる男児を育てる女性。「今あるのはウエスト七〇センチから。大きいかもしれないし、今度息子さんと試着に来て」。代表の金指佳子さん(37)の助言に女性は笑顔でうなずいた。

 制服の購入費用は家庭の大きな負担だ。夏用と冬用の制服に加え、体操服や上履きまで一式を新品でそろえた場合、公立の中学や高校でも十万円近くかかる。「子どもはすぐにサイズが合わなくなる。制服代は母親の悩みの種なんです」。自身も男女三人の子どもを育てる金指さんは、買い手の気持ちを代弁した。

 金指さんが店を始めたのは昨年八月。テレビで制服のリユース販売を知ったことがきっかけだった。ママ友(母親友達)から「うちの子はもう着ないけど、まだ十分きれい。もったいないよね」と制服の譲り先を相談されたこともあり、「子どもが毎日着ていた学生服は、親としては捨てにくい。昔より地域の関係が薄くなった今、静岡にも譲り手と買い手をつなげる場を作りたい」と考えた。

 学生服のリユース販売を全国展開する「さくらや」(香川県)とパートナー契約を結び、ノウハウを学んだ。買い取りを呼び掛けるチラシ四千枚を地域に配り、幼稚園から高校まで市内五十校余の衣類を集めた。

 買い取った制服はクリーニングに出した後、ほつれを繕う。名前のししゅうは外し、希望者には有料で入れ直すサービスも。「塾代やスマートフォン代など、子育てはお金がかかる。少しでも安く届けたい」と利益を抑え、定価の一〜三割で販売している。

 店の奥には六畳の和室がある。「いずれは制服販売だけでなく、母親同士が集まり子育てのコツや進学先の情報を交換できる場所にしたい」と考えている。

 平日と土曜の午前十時〜午後三時(四月以降は土曜日のみ午後零時半まで)。水曜、日曜と祝日は休みだが、三連休最終日の二十日は午前十時〜午後二時まで営業する。問い合わせは、さくらや静岡店=電054(294)7665=へ。

(松野穂波)

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