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都市鉱山から金属資源をリサイクルせよ NEDO、新しい研究開発事業

研究開発スケジュール

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4月10日まで、小型家電等の廃製品を対象に、低コストで高効率な再生金属資源の生産(金属のリサイクル)を目指す「高効率な資源循環システムを構築するためのリサイクル技術の研究開発事業」を公募する。

目的は都市鉱山での金属リサイクルの革新

日本の成長戦略である「日本再興戦略2016」では、資源安全保障の強化等を目指して、都市鉱山の利用を促進し、金属資源を効率的にリサイクルする革新技術・システムを開発するとしている。

しかし現在、経済的にリサイクルが行われている金属種は鉄・アルミ・銅などの主要な元素群もしくは、金・銀・白金などの高価な元素群である。価格が下落したレアメタル、特に希土類元素については国内で経済的なリサイクルビジネスを成立させることは困難な状況だ。

この事業は、日本の都市鉱山を有効に活用するため、小型家電等の廃製品を対象に、現状リサイクルが行われている元素群(鉄、アルミ、銅、金、銀など)だけでなく、レアメタル等も含めた多様な金属について金属のリサイクルを可能とする革新的な技術を開発することを狙いとしている。

あわせて、バリューチェーンを形成する動静脈連携を強化する情報、制度、社会システムの構築も目指す。バリューチェーンとは、原材料の調達から製品・サービスが顧客に届くまでの企業活動を、一連の価値(Value)の連鎖(Chain)としてとらえる考え方のこと。

廃製品・廃部品の自動選別技術、希土類の回収技術

事業の目標として、最終目標と中間目標が設定されており、中間目標(2019年度)は以下のとおり。

廃製品自動選別技術開発

廃製品(破壊・変形を伴わない)を、処理速度1秒/製品・個以内に、非破壊で個体認識・資源価値判定し、資源価値別に選別する。あわせて、廃製品を構成する主なモジュールに解体・選別する自動選別システムにおいて、従来の人手による解体・選別プロセスの10倍以上の処理速度を実現するため、装置群システム・制御の要素技術を完成させる。

廃部品自動選別技術開発

廃製品を構成する主なモジュールから分散・複雑系廃部品を単体分離・選別する自動選別システムにおいて、各種選別産物の製錬原料化(製錬受入れ条件を満たす金属原料化)を実現するため、装置群システム・制御の要素技術を完成させる。

高効率製錬技術開発

イオン半径が近接する希土類元素を対象に、相互分離係数3を有する分離試薬を開発する。あわせて、ラボスケールで、2種以上の希土類元素を(単体または鉄等との合金として)純度80%以上で各々同時に直接回収する技術を確立する。


この事業によって、政府は2025年度までに自動・自律型リサイクルプラント(廃製品・廃部品の自動選別装置)や少量多品種の金属資源の高効率製錬技術(分離試薬等)の実用化を目指す。これらのリサイクルプラント等の普及により、2035年度までに、これまで国内で再資源化されていなかった年間約1,000億円相当の金属資源を新たに資源化する。

なお、現在発表されている事業期間は、2017年度~2022年度。2017年度の事業規模は3億8000万円。

公募についての説明会は、3月17日に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 2303会議室(神奈川県川崎市)で開催される。説明会、公募容量などの詳細についてはウェブページを参照のこと。



【参考】



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