万年筆に再び脚光 創業70年「モリタ万年筆店」 – 大阪日日新聞

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大阪ニュース

2016年9月20日

 かつてビジネスマンの必需品とも言われた万年筆が近年見直されている。ボールペンの台頭で誰もが使う筆記具ではなくなったが、趣味での収集が増加しているという。全国各地で取扱店は減少する一方、大阪市中央区のビジネス街にひっそりとたたずむ老舗の専門店には、全国や海外から愛好家がそれぞれの手になじむ一品を求めて足を運んでいる。




万年筆を修理する森田さん。時代の変化とともに種類も豊富になった=大阪市中央区のモリタ万年筆店

 北浜に店を構える万年筆専門店「モリタ万年筆店」は終戦後の1946年に創業し、70周年の節目を迎えた。戦前は日本での製造が盛んだったが、店頭で修理できる店は少なく、需要も高かったという。現在の店主、森田誠二さん(62)の父・誠一さん(92)が戦争から帰還し、「何か商売を」と立ち上げた。ビジネス街という土地柄を生かし、万年筆とライターを専門に取り扱った。

 手紙や公文書を書くための筆記用具として主流の座にあった万年筆。1960年代にピークを迎えたが、ボールペンの普及で徐々に利用者が少なくなっていった。同店の利用客も地元が中心で、はんこや文房具を少量取り扱い、苦しい時期をしのいだ。

 転換期は2000年ごろ。インターネットの普及により、趣味で万年筆を求める人が目立つようになった。海外からの訪問客も多く、近年はスマートフォンの普及で店舗の情報や詳細な立地場所の確認が容易になり、性別や年齢、国籍を問わず毎日多数の愛好家が訪れている。

 単なる仕事用としてではなく、重厚で高級感漂う万年筆を手元に飾っておきたい人も多く、千円前後から数万円のものまでニーズに応える種類の豊富さには驚くばかりだ。当然、性能も向上してインクでかばんや紙を汚す心配もなくなった。

 多彩な品ぞろえに、訪れる客は幸せそうな顔を浮かべる。森田さんは「若い人は使う機会が少ない。大事に使えば何十年も愛用できる。手軽な物から触れて魅力を感じてほしい」と語る。




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