鴻池運輸、国内とインドで医療物流基盤「次の段階」へ – LogisticsToday

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EC鴻池運輸が国内外で取り組んできたメディカル物流は、次なる段階に入ったようだ。同社は東京ビッグサイトで13日から15日まで開催されていた国際モダンホスピタルショウに出展し、インドと国内で今後展開する取り組みと進捗状況を説明した。

鴻池運輸、インドで医療物流基盤の整備着々2

▲解説する鴻池運輸の天野実氏(執行役員メディカル事業本部本部長)

国内は九州で、トッパン・フォームズと共同開発した温度ロガーを専用の保冷箱に取り付けるなどして温度監視の仕組みを整え、主に検体・高度治療品向けの輸送品質を高める。

具体的には、温度ロガーを九州の自社車両に搭載。ドライバーが持つスマートフォンに荷物の状態を配信する仕組みで輸送プロセスを可視化するとともに、温度ロガー(オントレイシス)を取り付けた専用保冷箱と、7温度帯の中から選択が可能な高機能保冷剤「メカクール」を活用し、輸送中の温度監視、温度を保つ。

併せて国内では、九州の物流センターで先行導入している作業員の運用システムを水平展開する。この作業員運用システムでは、全従業員にIDを持たせて行動履歴をデータとして残すことで、労務時間の管理や従業員の作業実績を評価する手段として活用するほか、作業員のスキルレベルに合わせて業務を割り振ることができるよう、リアルタイムに作業量を画面に表示し、ベテラン作業員の経験と勘に依存しがちだった構内作業を整流化。施設全体の作業効率を高めて、病院向け物流の作業効率を引き上げる。

インドでは、3年越しで進めてきた医療機器・材料に関する情報流通基盤の活用をはじめる。

同国では医療機器の共通コードがなく、病院によって医療機器の名称が異なっている場合があるなど、院内で管理が煩雑化していたほか、事故につながるケースもあったことから、まずは医療機器、材料コードを作成することで、統一した機材を流通させることができるようにした。

同社は統一コードを作成するため、2013年11月にデータベースの作成・販売会社「CARNA」(カルナ)を設立。集めたデータをまとめ、8月にも1冊の総合カタログとして販売する。

カタログは医療機器メーカー60社、2万6000製品以上を収録しており、650ページにわたって写真とQRコードを掲載。QRコードをスマートフォンで読み取ると、カルナの医療向け材料サイトへ移動し、販売メーカーや製品の詳細を閲覧できる仕組み。

同国の病院8000か所に8月9日から無料配布することで、統一コードの確立を図る。2回目以降は3200円で販売し、営業活動に使用したい医療機器メーカーも同額で購入できるようにする。同時にカタログ収録データを標準装備した院内物流システム(SPD)と、卸向けWMSの販売にも着手する。

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日本ではSPD(院内物流システム)を500万円から2000万円程度で販売しており、病院から受けるカスタマイズ要求に対応するのに時間を要するも、これまで年間10数か所、累計では200か所で導入を完了している。

一方、インドではカルナコードをマスターデータとして使用できるSPDシステムをカスタマイズを要しない汎用システムとして販売し、使用料を月額数万円に抑えるなどコストメリットを打ち出して、早期普及を目指した展開を計画している。



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