食材からパソコンまで ふるさと納税満喫ライフ – 日本経済新聞

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 税金が控除される上に特産品までもらえると話題のふるさと納税。お薦めの自治体と今後の動きについて、ふるさと納税の達人である金森さんと「ふるさとチョイス」の須永さんに語ってもらった。

左から、須永珠代さん(トラストバンク代表取締役社長)、金森重樹さん(『100%得をするふるさと納税生活』著者)、風呂内亜矢さん(ファイナンシャルプランナー)

風呂内亜矢さん(以下、風):ふるさと納税は2008年に始まった制度ですが、最近になって一気に認知度が上がっていますね。

須永珠代さん(以下、須):弊社が運営するふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」をオープンしたのが12年で、翌年あたりから徐々にページビュー(PV)が増えていきました。そして14年の12月には前年同月の3倍となる2300万PVを記録しました。人数にすると200万人くらいの人がサイトを訪れたことになります。

ふろうち・あや 岡山県出身のファイナンシャルプランナー。宅地建物取引主任者の資格も保有し、不動産投資などに詳しい。2014年にふるさと納税に初チャレンジし、4つの自治体に寄付をした実績がある

金森重樹さん(以下、金):ふるさとチョイスは、寄付先からだけでなく「牛肉」や「マンゴー」など欲しいお礼からも検索できるので、よく利用していますよ。

須:ありがとうございます。おかげさまで、ふるさとチョイスからの申し込みを始めた13年9月から15年1月までに、弊社経由だけで計100万件の寄付がありました。ふるさと納税は、潜在的には年間2兆4000億円の市場といわれていますが、現在の寄付総額はせいぜい1000億円程度。まだ成長の余地があると考えています。

■牛肉、米、果物が人気

風:私は14年に北海道上士幌町に寄付してハンバーグをもらい、おいしくいただきましたが、どんなお礼が人気なのでしょうか。

須:年間通してトップ10に入るのは、やはり牛肉ですね。お米も人気があります。あとは季節によって、マンゴーなどの果物がランクインすることが多いです。

金:私もふるさと納税を始めたばかりの13年は、お肉をたくさんもらっていました。でもそのおかげか、15kgも太っちゃって……(苦笑)。だから14年は野菜の詰め合わせを送ってくれる自治体に寄付したところ、段ボール箱にたくさんの種類の野菜が送られてきて、家族にも好評でした。

すなが・たまよ ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクの代表取締役社長。自治体向けのセミナーやコンサルティングなど、地域活性化のための支援も手掛ける

須:私も野菜が一押しですね。中でも宮崎県綾町の野菜は、味が濃くておいしかったです。後から聞いたのですが、綾町はおいしい野菜の産地として地元の人たちの間でも有名だそうです。そんな野菜が東京に居ながら食べられるのは、ふるさと納税のおかげです。野菜の詰め合わせは、季節によって種類が入れ替わりますし、見たこともない野菜が入っていることもあるので、ワクワクします。

金:私が納税した山形県最上町は、春に山菜をたくさん送ってくれました。ウルイやコゴミ、タラの芽など、東京のスーパーではあまり取り扱っていない山菜が盛りだくさんで楽しかったですね。魚介系では、高知市の鰹のたたきが絶品でした。たたきが2節にポン酢まで付いてくるので、ボリューム満点ですよ。

風:いくらくらいのお礼を送ってくれる自治体が多いのでしょうか。

須:一部には納税額の80%近く還元する自治体もありますが、30~50%に設定しているところが多いですね。

金:いや、地元での購入価格で計算すると確かに50%なのかもしれませんが、物価の高い都市部に住む人にとってはそれ以上の価値がありますよ。例えば、北海道当麻町は1万円の寄付で高級フルーツの「でんすけすいか」を送ってくれます。地元では5000円くらいかもしれませんが、都心のデパートでは1万円くらいしますからね。

トラストバンクが運営する「ふるさとチョイス」(http://www.furusato-tax.jp/)

自宅の冷蔵庫には常に自治体からのお礼の品が詰まっている。家計も大助かりだ(撮影:鈴木愛子)

風:お礼というと、食べ物のイメージが強いですが、他にはどんなものがあるのでしょうか。

須:長野県飯山市は、タブレットパソコン、パソコンのディスプレーなどに加えて、人間ドックの利用といったお礼を用意しています。また、鳥取県倉吉市では、「初音ミク」のフィギュアをお礼に加えました。ただタブレットやフィギュアは申し込みが殺到してしまい、今は受け付けていないそうです。これまでお礼といえば第1次産業の品物が目立っていましたが、最近は地元企業の商品も加わっているようです。

金:群馬県中之条町の感謝券も良かったですよ。寄付額の半分が、町内のあちこちで使える金券として送られてきます。家族で温泉旅行に行って利用したのですが、宿泊代や食事代を支払ってもまだ余ってしまったので、酒屋でたくさんのお酒を買い、ガソリンスタンドで満タンにして帰ってきました。

■今後は五輪がらみのお礼も

かなもり・しげき 『100%得をするふるさと納税生活』の著者。ふるさと納税する自治体名と、そこからもらうお礼の年間計画表を作って、定期的に食べ物をもらっている。そのおかげで食費はかなり浮いているという

須:これからは、東京オリンピックがらみのお礼が人気を集めそうですね。また、今までは1万円の寄付へのお礼が多かったのですが、2万円以上の寄付へのお礼を拡充する自治体が増えると思います。

金:オリンピックの観戦チケットがもらえるなら、多少寄付額が多くても払う人はいるでしょうね。うちは子供がいるので、人気の遊園地の入園券など、レジャー関連のお礼が増えるとうれしいな。花火大会の指定席などは応募してもなかなか当たらないので、こういったお礼もたくさん登場してほしいですね。

須:多くの自治体が、4月から一気にお礼の品をリニューアルしようと準備を進めています。これまでお礼を用意していなかったところも本格参入する動きがあるので、これからが楽しみですね。

(日経マネー 鷹野美紀)

[日経マネー2015年4月号別冊付録の記事を基に再構成]

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